アップルウォッチを海外旅行での使い方と注意点を徹底解説

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こんにちは。スマートウォッチ沼、運営者のtycです。

アップルウォッチを海外旅行に持っていくかどうか、正直ちょっと迷いますよね。海外で本当にアップルウォッチが使えるのか、そもそも現地で使えるモデルと使えないモデルの違いは何なのか、ここがまず一番気になるところだと思います。

さらに、アップルウォッチの海外ローミング設定やモバイル通信の仕組み、海外での通話やSMSの料金、WiFiのみで使う場合の制限など、細かいところも気になってくるはずです。海外でのアップルウォッチの充電や電圧、変圧器が必要かどうか、対応国や対応キャリア、docomoやau、ソフトバンク、楽天モバイルでのモバイル通信の違いも分かりづらいポイントですよね。

最近は海外eSIMや海外SIM、トラベルeSIMを使ってiPhoneを現地回線で運用する人も増えてきましたが、そのときにアップルウォッチのeSIMやモバイル通信をどうするか、Apple PayやSuicaなどの非接触決済は海外で問題なく使えるのか、時差や時間の自動設定はちゃんと動くのかも押さえておきたいところです。

アップルウォッチを海外旅行に本当に持っていくべきか、いらないかもしれないのか、持っていくメリットとデメリットは何かまで整理しておくと、出発前にモヤモヤせずに済みます。このページでは、そういった悩みをまるっと解消できるように、アップルウォッチの海外旅行に関するポイントをまとめていきます。

記事のポイント

  • 海外でアップルウォッチがどこまで使えるかの全体像
  • 海外ローミングやeSIMなど通信回りの実務的なポイント
  • 海外旅行中に役立つアップルウォッチの便利機能と注意点
  • キャリア別のざっくり傾向と、失敗しない料金対策の考え方

Table of Contents

アップルウォッチ海外旅行で知っておくこと

まずは、アップルウォッチを海外旅行に持っていったときに「そもそも何ができて、どこからができないのか」を整理しておきます。GPSモデルとセルラーモデルの違い、海外ローミングやWiFiのみでの運用、充電や電圧、時差の自動設定など、ベースになる考え方をここで押さえておきましょう。

海外でアップルウォッチは使えるのか

海外でアップルウォッチは使えるのか

結論から言うと、アップルウォッチは海外でも普通に使えます。ただし、「どういう使い方をするか」によって必要な条件が変わるので、ここを整理しておくと安心です。特に海外だと、通信料金や治安、充電環境など日本とは前提条件が違うので、同じアップルウォッチでも「日本とまったく同じ感覚で使えるわけではない」という前提を持っておくと、現地でのギャップが減ります。

GPSモデルとセルラーモデルのざっくり違い

アップルウォッチには、iPhone経由で通信するGPSモデルと、単体で通信できるGPS+Cellularモデル(セルラーモデル)があります。見た目はほぼ同じですが、海外旅行では使い勝手がけっこう変わってきます。

  • GPSモデル:通信はすべて近くのiPhone経由(BluetoothまたはWiFi)
  • セルラーモデル:対応キャリアと契約すれば、アップルウォッチ単体で通話・通信が可能

海外旅行の場合、ほとんどの人は「iPhoneを現地で通信させて、アップルウォッチはGPSモデル的に使う」運用で十分です。実際、セルラーモデルを持っていても海外で単体通信を使わない人が多いですね。理由はシンプルで、セルラーモデルの国際ローミングは対応キャリア・対応国・料金の条件が複雑で、事前準備の手間に対してメリットを感じにくい場面が多いからです。

一方で、「ランニングするときは海外でもiPhoneを持ち歩きたくない」「治安が微妙なエリアではスマホを出したくない」といったケースでは、セルラーモデルの価値が一気に上がります。このあたりは、あなたの旅行スタイルと安全の考え方にかなり左右されます。

海外で「使える」とは何ができる状態か

海外でのアップルウォッチは、ざっくり次の三段階で考えるとイメージしやすいです。

  • 完全オフライン:時計・アラーム・タイマー・ヘルスケア(歩数・心拍・ワークアウト)
  • iPhone経由でオンライン:通知、LINE・メール、マップのナビ、Siri翻訳、Apple Pay決済など
  • ウォッチ単体でオンライン(セルラー+ローミング):iPhoneなしで通話・メッセージ・データ通信

海外旅行で多いのは真ん中の「iPhone経由でオンライン」のパターンです。アップルウォッチを海外で「使えるかどうか」は、実はiPhoneが現地でネットにつながるかどうかでほぼ決まります。逆に言うと、iPhoneの通信手段(ローミング・現地SIM・海外eSIM・ポケットWiFiなど)をきちんと決めておけば、アップルウォッチ側はそこまで複雑なことを考えなくても大丈夫、というイメージです。

「完全オフライン」でも、時刻表示やアラーム、ワークアウトの記録などは普通に使えます。地図や翻訳は使えなくても、歩いた距離や心拍数、消費カロリーをあとから見返すだけでも、旅行の振り返りとしてけっこう楽しかったりしますよ。

ポイント

  • GPSモデルでも海外で普通に使える(iPhoneがつながればOK)
  • セルラーモデルの単体通信は、ローミング対応キャリアと国に強く依存する
  • 旅行スタイル的に「スマホを完全に置いて出かけたい」人だけ、セルラーの出番が増える

アップルウォッチの海外ローミング設定

アップルウォッチの海外ローミング設定

海外ローミングは、設定をミスると通信料金が跳ね上がるので慎重に扱いたいところです。ここでは、「勝手に高額ローミングにならないための最低限の設定」と、ローミング込みプランをうまく使う考え方をまとめます。特にセルラーモデルを使っている場合は、iPhone側とアップルウォッチ側の両方にローミング設定があるので、それぞれの役割を整理しておくと安心です。

ローミングで絶対にやっておきたいこと

まず、海外に着いたら真っ先に確認してほしいのがiPhone側の設定です。

  • 「設定」→「モバイル通信」→「通信のオプション」→「データローミング」

ここをオフにしておけば、日本のSIMのまま勝手にデータ通信してしまうリスクはかなり減らせます。機内モードをオンにしておくだけでも一定の防止になりますが、WiFiだけ使いたい場合は「機内モード+WiFiオン」の組み合わせがいちばん安全です。

音声通話やSMSは別途料金がかかるので、そもそも使わない人は「音声ローミング自体をOFF」にするのも一つです。うっかり着信を取ってしまって数分話しただけで、帰国後に「え、こんなに!?」という請求になっているケースも珍しくありません。

ローミング込みプラン(ahamo・楽天モバイル)の考え方

海外での通信が心配なら、海外ローミングがあらかじめ組み込まれているプランを選ぶのも手です。代表的なのがahamoと楽天モバイルです。どちらも「一定量までは追加料金なしで海外データ通信が使える」という考え方で、短期の旅行なら十分カバーできるケースが多いです。

ahamoと楽天モバイル(海外利用の目安)

項目 ahamo 楽天モバイル
国内データ容量の目安 30GB程度 3GB〜無制限プランなど
海外ローミングの目安 月内一定量まで利用可能 月内一定量まで利用可能
通話・SMS 国際通話・SMSは別途料金 国際通話・SMSは別途料金

※金額や容量、対応国はあくまで一般的なイメージです。正確な条件は各社の公式サイトで必ず確認してください

このタイプのプランを使う場合、アップルウォッチ側は基本的に「iPhoneがローミング中のWiFiルーター」みたいな立ち位置になります。つまり、ウォッチ単体のローミングを使わなくても、iPhoneさえローミングでつながっていれば、通知やマップ、翻訳などは問題なく使えるということですね。

注意(ローミング料金について)

ローミングの料金体系は頻繁に見直されます。ここでの説明はあくまで一般的な目安として捉えてください。実際の請求額は契約プランや利用状況で変わるため、出発前に公式サイトや店舗で最新情報をチェックし、最終的な判断は専門の担当者やサポート窓口に相談することをおすすめします。

アップルウォッチ側のローミング設定

セルラーモデルでモバイル通信契約をしている場合、ウォッチ側にもモバイル通信とデータローミングの設定があります。

  • アップルウォッチの「設定」→「モバイル通信」→「データローミング」

海外でウォッチ単体通信を使う予定がないなら、ここはオフにしておくのが無難です。iPhone経由で通知やマップを使うだけなら、ウォッチ側のローミングは不要ですし、余計な料金発生のリスクも減らせます。

逆に、「ランニング中だけはiPhoneをホテルに置いておきたい」「ビーチやプールサイドにはスマホを持って行きたくない」という場合は、行き先の国が自分のキャリアのApple Watchローミングに対応しているかをチェックして、必要な設定だけオンにしておくと良いですね。

アップルウォッチの海外充電と電圧対策

アップルウォッチの海外充電と電圧対策

海外旅行で意外と盲点になるのが充電まわりです。アップルウォッチは世界中で販売されている製品なので、電圧そのものはほぼ気にしなくてOKですが、コンセントの形状や充電器の数は事前にチェックしておきたいところです。特に、スマホ・タブレット・カメラなど、充電が必要なガジェットを多く持ち歩く人ほど、ここを軽視するとホテルでの充電時間がカオスになりがちです。

電圧について:変圧器はほぼ不要

アップルの純正USB電源アダプタは、基本的に100〜240V対応です。つまり、日本(100V)でもタイやヨーロッパのような220V前後の国でも、そのまま使える設計になっています。Apple公式でも、USB電源アダプタは50〜60Hz/100〜240Vで利用できると明記されています(出典:Appleサポート「Apple USB 電源アダプタについて」)。

電圧に関する豆知識

  • アップル純正アダプタ:100〜240V対応が一般的
  • 変圧器はほぼ不要だが、安価なサードパーティ製アダプタは仕様を要確認
  • トラベル用マルチタップや2ポート以上の充電器があるとかなり快適

変圧器が必要になってくるのは、ドライヤーやヘアアイロンなど、古い100V専用の家電を持ち込むときがメインです。アップルウォッチやiPhone、iPad、Mac用の純正アダプタに関しては、基本的に「変圧器なしでそのままOK」と覚えておいて問題ないかなと思います。

大事なのは「プラグ形状」と「口数」

国によってコンセントの形が違うので、変換プラグ(マルチ変換アダプタ)を一つ持っておくと安心です。アジアや北米のホテルだと、日本のAタイププラグがそのまま挿さるケースもありますが、すべてのホテルがそうとは限りませんし、古い建物ほど対応していないこともあります。

また、スマホ・アップルウォッチ・モバイルバッテリー・タブレットなど充電したいものは増えがちなので、2ポート以上のUSB充電器を一つ用意しておくと、ベッドサイドのコンセント争奪戦を回避できます。個人的には「USB-C×2ポート+USB-A×1ポート」のようなタイプが、今のガジェット構成だとバランスが良くて気に入っています。

モバイルバッテリーとウォッチ用充電器

長時間移動の日や、朝から晩まで観光する日は、バッテリーがギリギリになりやすいです。モバイルバッテリーとウォッチ用ケーブルを1本バッグに入れておくと安心度がグッと上がります。特にアップルウォッチは、バッテリー残量が20%を切ると一気に不安になってくるので、移動中にサクッと充電できる環境があると心の余裕が違います。

こんな人はモバイルバッテリー必須

  • ナビやマップを多用する予定がある
  • 写真や動画をガンガン撮る
  • ホテルに戻る時間が読みにくい周遊ツアーに参加する

純正充電器を持ち歩くのが不安な人は、サードパーティの2 in 1 / 3 in 1タイプ(iPhoneとアップルウォッチを一緒に充電できるタイプ)を旅行用に一つ用意しておくと、普段の外出時にも使い回せて便利です。Magsafe対応で折りたためるタイプだと、スーツケースだけでなく小さめのバックパックにもすっきり収まりますよ。

アップルウォッチと海外eSIM・SIMの関係

ここが一番ややこしい部分です。最近は海外eSIMや現地SIMでiPhoneを運用する人が増えていますが、アップルウォッチにそのままトラベルeSIMを入れて使えるかと言うと、答えは「基本的にNO」です。スマホ向けのeSIMサービスは、ほとんどが「iPhoneやAndroidスマホ用」を前提にしていて、アップルウォッチ単体での利用を正式にはサポートしていません。

アップルウォッチのeSIMの正体

セルラーモデルのアップルウォッチには物理SIMスロットはなく、内部にeSIM(埋め込み型SIM)が搭載されています。このeSIMに、iPhoneと同じキャリアの「ウォッチ用プラン」を書き込むイメージです。

  • ドコモ:ワンナンバーサービス
  • au:ナンバーシェア
  • ソフトバンク:Apple Watchモバイル通信サービス
  • 楽天モバイル:電話番号シェア(海外利用は不可)

つまり、「アップルウォッチ用の契約」は、あくまで「日本で契約しているキャリアのオプション」という扱いになります。海外eSIMはあくまでiPhone側の話であって、アップルウォッチのeSIMとは別枠だと考えておくとわかりやすいです。

iPhoneだけ海外eSIMを使うパターン

多くの人がやっているのは、iPhoneに海外eSIMを追加して、現地ではそちらでデータ通信を行う方法です。この場合、アップルウォッチは次のように動きます。

  • アップルウォッチ:日本のキャリアのウォッチ用eSIMのまま
  • iPhone:日本の回線+海外eSIM(デュアルSIM)

ここでポイントなのは、ウォッチ側のeSIMを旅行用eSIMに入れ替えることは基本的にできないという点です。多くのトラベルeSIMサービスは、アップルウォッチを正式な対応デバイスとして想定していないので、「QRコードをウォッチで読み取って直接設定」みたいな運用はできません。

現実的な運用イメージ

  • 海外eSIMや現地SIMでiPhoneをオンラインにする
  • アップルウォッチはBluetoothやWiFiでiPhoneと接続して使う
  • ウォッチ単体通信までは欲張らない方がトラブルは少ない

eSIMやセルラーモデルの通信契約についてもう少し深掘りしたい場合は、スマートウォッチのSIM契約のメリットとデメリット解説も合わせてチェックしてみてください。

アップルウォッチを海外でWiFi利用する方法

アップルウォッチを海外でWiFi利用する方法

「ローミングは極力使いたくない」「ポケットWiFiやホテルWiFi中心で行きたい」という人も多いと思います。この場合でも、iPhoneとアップルウォッチの接続さえ意識しておけば、かなり快適に使えます。特に短期旅行であれば、ポケットWiFi+アップルウォッチという組み合わせは、コスパと安全性のバランスが良くておすすめです。

ポケットWiFi・ホテルWiFiでの基本

やることはシンプルで、まずiPhoneをWiFiにつなぎ、そのうえでアップルウォッチとペアリングしておくだけです。

  • iPhoneでポケットWiFiやホテルWiFiに接続する
  • アップルウォッチはiPhoneとのBluetooth接続を維持
  • 必要に応じてウォッチのWiFiもオンにしておく

この状態なら、LINEやメールの通知、簡単なマップ確認、Siriでの翻訳、Apple Pay決済など、普段に近い感覚で使えます。特に市内観光やショッピングモール巡りのような「一日中、市街地のWiFi圏内にいる」タイプの旅だと、ローミングなしでもかなり何とかなります。

ポケットWiFiを使う場合は、「同時接続台数」と「バッテリー持ち」をチェックしておくと安心です。家族や友人とシェアするなら、10台接続可能なタイプにしておくと、アップルウォッチ・スマホ・タブレット・PCを全部つないでも余裕があります。

フリーWiFiだけに頼るときの注意点

街中のフリーWiFiだけでやりくりしようとすると、どうしても次のような制限が出てきます。

  • つながる場所が限定的で、移動中はオフラインになりがち
  • セキュリティが甘いネットワークも混ざっている
  • ログイン画面つきのWiFiだと、ウォッチでは扱いづらい

観光地では「WiFi FREE」と書かれたSSIDがたくさん飛んでいますが、パスワードもなく誰でも接続できるネットワークは、通信内容が盗み見られるリスクもゼロではありません。マップを見るだけならまだしも、クレジットカード情報を入力したり、パスワードを打ち込んだりする操作は避けた方がいいかなと思います。

フリーWiFi利用時の注意

重要な決済やログイン操作は、セキュリティが信頼できるWiFiや自分の回線で行う方が安全です。フリーWiFiはあくまで補助的な位置づけにしておき、リスクの高い操作は避けることをおすすめします。どうしてもフリーWiFiを多用する場合は、VPNサービスの導入も検討してみてください。

アップルウォッチの海外時差・時間管理

海外に行くときに地味にありがたいのが、時差の自動調整です。普通の腕時計だと毎回リューズを回す必要がありますが、アップルウォッチはiPhoneに合わせて自動で現地時間に切り替わってくれます。長距離フライトでヘロヘロな状態でも、時計の時間合わせを気にしなくていいのは本当にラクです。

時刻の自動設定の仕組み

基本的な動きはシンプルです。

  • iPhoneが現地のネットワーク(モバイル通信 or WiFi)につながる
  • iPhoneの「日付と時刻」が自動設定になっていれば、現地時間に切り替わる
  • アップルウォッチはiPhoneの時間情報をそのまま引き継ぐ

つまり、アップルウォッチ側で特別な設定をする必要はありません。ただし、到着直後にネットワークに接続できないと、切り替わりが少し遅れることはあります。空港のWiFiに接続したり、ローミングをオンにしたタイミングで、ふっと時間が現地時間に切り替わるイメージです。

もし時間がうまく合わない場合は、iPhone側の「設定」→「一般」→「日付と時刻」で「自動設定」がオンになっているか確認してみてください。ここがオフになっていると、いつまでたっても日本時間のまま……なんてこともありえます。

日本時間も一緒に表示したいとき

家族や仕事先が日本にいる場合、現地時間だけだと連絡のタイミングが分かりにくいですよね。そんなときは、文字盤のコンプリケーションやウィジェットに世界時計で「東京」を追加しておくと便利です。

  • 文字盤の一部に「世界時計(東京)」を表示
  • スマートスタックやウィジェットにも世界時計を追加

これで、「いま日本は何時?」がワンタップで確認できるようになります。「今こっちは夜だけど、日本は朝だからLINEしても大丈夫かな?」みたいな判断が一瞬でできるので、時差ボケ中のコミュニケーションストレスがかなり減ります。

睡眠ログやアクティビティへの影響

海外で長期滞在すると、睡眠ログの時間帯がずれたり、帰国後もしばらく表示に違和感が出ることがあります。これはアプリ側の仕様による部分が大きいので、「完璧に揃わないこともある」と割り切っておくと気が楽です。

特に時差が大きいアメリカ・ヨーロッパ方面だと、同じ「7時間睡眠」でも現地時間と日本時間のどちら基準でカウントするかで、グラフの位置が変わって見えたりします。健康管理でざっくり傾向を見たいだけなら、「旅行中はグラフがちょっとおかしくなる期間」として軽く捉えておくのがおすすめです。

時間ずれが気になる人向け

スマートウォッチ全般の時間ずれや再発防止のコツをまとめているスマートウォッチの時間がずれる対策記事も参考になると思います。

アップルウォッチでの海外旅行と通信環境のポイント

ここからは、少し踏み込んだ実務寄りの話です。飛行機に乗るときの機内モード、治安や盗難のリスク、Apple Payによる非接触決済、キャリア別の海外対応のざっくり傾向などをまとめていきます。アップルウォッチを海外旅行の相棒にするうえで、「ここだけは押さえておきたい」という部分だと思ってもらえればOKです。

アップルウォッチ海外旅行での機内モード活用

飛行機に乗るときは、iPhoneと同様にアップルウォッチも機内モードにしておくのが基本です。ただし、機内モード中でもできることは意外と多いので、そのあたりも含めて整理しておきます。フライト時間が長い国際線ほど、アップルウォッチをうまく使うことで「ちょっと快適な機内時間」が作れますよ。

機内モードのオン・オフのやり方

アップルウォッチで機内モードをオンにする手順はシンプルです。

  • 文字盤画面で下から上にスワイプしてコントロールセンターを開く
  • 飛行機アイコンをタップしてオン(オレンジ色)にする

iPhoneのWatchアプリから「iPhoneを反映」をオンにしておくと、iPhone側で機内モードにしたタイミングでアップルウォッチも自動で機内モードになります。行きと帰りのフライトで地味にラクですし、「どっちかだけ機内モードを忘れていた」という事故も防げます。

到着後は、CAさんの案内や空港アナウンスで「電子機器のご使用が可能になりました」と言われたタイミングで機内モードを解除すればOKです。ローミングを使わずWiFiだけにしたい場合は、「機内モードはオンのまま、WiFiだけオン」にしておけば、空港のフリーWiFiだけ利用することもできます。

機内モードでもできること

機内モード中でも、次のような機能は問題なく使えます。

  • 時間表示・アラーム・タイマー
  • ワークアウト記録(歩数・心拍など)
  • オフライン保存した音楽・Podcastの再生
  • Walletに入れた搭乗券の表示(通信不要な範囲で)

搭乗券をアップルウォッチに入れておくと、チェックインや搭乗時にポケットからスマホを出す必要がなくなるので、荷物で手がふさがっているときほどありがたみを感じます。機内モード中でも、すでに読み込んでいるバーコードやQRコードの表示は問題なく行えるので安心してください。

フライト中のおすすめ使い方

  • 到着時間に合わせてアラームをセットして仮眠する
  • 飛行機内での歩行・ストレッチをワークアウトとして記録
  • オフライン音楽を聞きながら機内時間をのんびり過ごす

アップルウォッチの海外旅行での盗難対策

アップルウォッチの海外旅行での盗難対策

海外では、日本にいるときよりもスリやひったくりのリスクが高い地域が多いです。アップルウォッチをしている=高価なiPhoneを持っている、と見られることもあるので、治安の面も少し意識しておくと安心です。「絶対に安全」という国はほぼないので、自衛できるポイントはできるだけ押さえておきましょう。

「見せない」だけでもリスクはかなり下げられる

たとえば、繁華街や人混みの多いエリアでは、長袖やジャケットの袖の中にアップルウォッチを隠すだけでも目立ちにくくなります。ナイトクラブや暗いバーなど、人が密集する場所ではそもそも身につけていかないという選択もありです。腕時計ごと狙われるケースもゼロではないので、「今日は治安的に微妙だな」と感じたら、ホテルのセーフティボックスに預けていくのも普通にアリです。

盗難・紛失に備えておきたい設定

出発前に、次の設定は必ず確認しておきたいところです。

  • パスコードロックをオンにする
  • 「Apple Watchを探す」が有効になっているか確認
  • iPhoneの「探す」アプリで位置情報がちゃんと出るかチェック

これらを設定しておけば、万が一ウォッチやiPhoneを失くしてしまった場合でも、「探す」アプリから位置情報を確認したり、リモートでデバイスのロック・消去ができます。完璧ではありませんが、被害を最小限に抑えるための保険にはなります。

盗難・強盗は命優先で

万が一、強盗などに遭遇した場合は、デバイスよりも自分の身の安全を最優先にしてください。アップルウォッチやiPhoneは買い直せますが、安全は取り返しがききません。盗難に備える意味でも、海外旅行保険への加入や、クレジットカード付帯の保険内容の確認をおすすめします。

アップルウォッチの海外旅行でのApple Pay活用

アップルウォッチの海外旅行でのApple Pay活用

海外旅行でアップルウォッチが一番「持ってきてよかった」と感じる瞬間は、非接触決済でサクッと支払いできたときかもしれません。財布を出さずに手首だけで支払いを済ませられるのは、治安面でもかなり安心感がありますし、ちょっとおしゃれな気分にもなります。

海外で使いやすい決済手段

アップルウォッチのApple Payは、登録したカードやサービスによって使える場所が変わります。海外で使いやすいのは主に次のあたりです。

  • VISAタッチ決済(VISAのコンタクトレス)
  • Mastercardコンタクトレス
  • 一部の交通系ICやローカル決済サービス(国による)

対応状況は国や店舗によってバラバラなので、「クレジットカード会社がApple Payと海外タッチ決済に対応しているか」は事前に確認しておきましょう。最近は「VISAタッチ対応」「コンタクトレス対応」と書かれたマークがレジ周りに出ていることが多いので、現地ではそういったマークもチェックしてみてください。

スキミング対策としてのアップルウォッチ決済

クレジットカードを店員に渡すスタイルの決済よりも、アップルウォッチで自分の目の前でタッチ決済する方が、カード情報を抜かれるリスクを下げやすいです。もちろん完全にゼロになるわけではありませんが、「カードを渡さない」「暗証番号を見られない」だけでも安全性はぐっと上がります。

また、支払い履歴もすぐにiPhoneやアップルウォッチ上で確認できるので、「あれ、このお店でいくら使ったっけ?」というのを後からチェックするのも簡単です。旅費の管理が苦手な人ほど、タッチ決済+明細チェックの組み合わせは便利に感じると思います。

タッチ決済をもっと深掘りしたい人へ

スマートウォッチ全般でのタッチ決済の始め方と安全な使い方は、スマートウォッチでのタッチ決済の始め方と安全な使い方に詳しくまとめています。

決済まわりの注意

為替レートや海外事務手数料、利用限度額などはカード会社によって異なります。ここで書いている内容はあくまで一般的なイメージなので、実際のレートや手数料については、必ずご自身のカード会社の公式情報を確認し、分からない点はカード会社や専門家に相談したうえで判断してください。

アップルウォッチ海外旅行でのキャリア対応状況

アップルウォッチ海外旅行でのキャリア対応状況

最後に、日本の主要キャリアごとの「アップルウォッチと海外」のざっくり傾向をまとめておきます。細かい料金や対応国は変わりやすいので、ここでは考え方の整理として読んでみてください。アップルウォッチ単体通信にこだわるのか、iPhone経由で十分なのかによって、重視すべきポイントも変わってきます。

ドコモ(ワンナンバー)

ドコモのワンナンバーサービスは、国内でのiPhone+アップルウォッチ連携には便利ですが、海外での利用は基本的に非対応です。海外ローミングでiPhoneはつながっても、ウォッチ単体通信はそのままでは動きません。海外ではアップルウォッチはGPSモデル的な使い方(iPhone経由)に割り切るのが現実的です。

au(ナンバーシェア・海外サービス)

auはナンバーシェア対応のアップルウォッチで、一部の国・地域ではウォッチ単体でのローミング利用が可能なケースがあります。ただし、対応機種や対応国が限定されるので、自分のモデルと行き先が対応一覧に入っているかどうかを必ずチェックしてください。「なんとなくいけそう」と思って現地で試したらローミングできなかった、というパターンは普通にありえるので要注意です。

ソフトバンク(Apple Watchモバイル通信サービス)

ソフトバンクも、アップルウォッチ向けのモバイル通信サービスと海外ローミングオプションを用意しています。アメリカ放題など特定地域で有利なプランもありますが、こちらもやはり国やネットワークとの相性があるので、最新の対応表を確認したうえで使うのが安全です。特に「アメリカ以外も一緒に旅行する」ような周遊パターンでは、国ごとの条件を個別にチェックしておきましょう。

楽天モバイル(電話番号シェア)

楽天モバイルの電話番号シェアは、現状、海外でのウォッチ単体利用には対応していません。海外ではiPhone経由での利用に割り切る前提で考えた方がトラブルは少ないです。楽天モバイルは本体のローミング条件が比較的シンプルで使いやすいので、「iPhoneだけ海外でつながればOK」という人には相性がいいと思います。

キャリア選びで迷ったときの考え方

  • ウォッチ単体通信が必須なら、対応キャリア+対応国に絞って検討する
  • 「iPhoneさえつながればOK」なら、海外ローミング込みプランやeSIM重視で考える
  • 細かい条件や料金は必ず公式サイトで最新情報を確認する

アップルウォッチ海外旅行のまとめと活用ポイント

ここまで、アップルウォッチ海外旅行まわりの話を一気にまとめてきました。最後に、アップルウォッチを海外旅行でどう使うかのイメージを整理して締めたいと思います。

  • アップルウォッチは海外でも普通に使えるが、実際のカギはiPhoneの通信環境
  • GPSモデルでも、通知・ナビ・ヘルスケア・Apple Payなど旅行中の大部分はカバーできる
  • セルラーモデルの単体通信は、キャリア・対応国・ローミングプランが揃って初めて本領発揮
  • ローミング料金や決済手数料は変動が大きいので、必ず公式情報で最新の条件を確認する
  • 治安や盗難リスクも考慮して、「どのエリアでどこまで見せるか」を決めておくと安心

アップルウォッチを海外旅行に持っていくかどうかは、あなたの旅のスタイル次第です。「カメラやナビ、決済までぜんぶ手元で完結したい」タイプなら、間違いなく心強い相棒になってくれますし、「時間が分かれば十分」という人なら、あえて持っていかない選択もありだと思います。

大事なのは、メリットとデメリット、料金や安全面を一度整理したうえで、自分の旅にとってベストな使い方を選ぶことです。ここで紹介した内容はあくまで一般的な目安なので、ローミング条件や料金、対応国、決済の手数料などの細かい部分は、必ず各キャリアやカード会社、公式サイトの最新情報を確認し、最終的な判断は専門家や公式サポートにも相談しながら進めてみてください。

アップルウォッチ海外旅行の準備が整えば、あとは思いきり旅を楽しむだけです。あなたの次の海外旅行が、アップルウォッチのおかげでちょっとラクに、ちょっと安全に、そして少しだけワクワク度が増すきっかけになればうれしいです。