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こんにちは。スマートウォッチ沼、運営者のtycです。
アップルウォッチの睡眠スコアについて調べていると、睡眠スコアとは何なのか、見方や平均の目安、評価が非常に低いときはどうすればいいのか、いろいろ気になってきますよね。睡眠スコアが低い原因や、深い睡眠が少ないときに本当に大丈夫なのか、睡眠スコアを上げる方法があるのかなど、不安や疑問も多いかなと思います。
さらに、アップルウォッチの睡眠記録が出ないときの対処法や、純正以外も含めた睡眠アプリおすすめ、AutoSleepのようなアプリとの違い、Fitbitなど他社デバイスとの睡眠スコアの比較まで気になってくるはずです。このあたりを一度ちゃんと整理しておくと、アップルウォッチの睡眠機能をかなり使いこなせるようになります。
この記事では、アップルウォッチ睡眠スコアの基本的な仕組みや見方から、実際にスコアを改善していくコツ、トラブル時のチェックポイント、サードパーティーの睡眠トラッカーとの付き合い方まで、スマートウォッチ沼で日々アップルウォッチを触り倒している立場からまとめていきます。読み終わるころには、自分の睡眠データを「ただ眺めるだけ」から「生活改善に使えるツール」へ変えていけるはずです。
記事のポイント
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アップルウォッチの睡眠スコア基礎
まずは、アップルウォッチの睡眠スコアがどういう指標なのか、どんな仕組みで点数がついているのかを整理していきます。ここを押さえておくと、自分のスコアのどこをテコ入れすべきかが一気に見えやすくなります。最初に「これは医療データではなく、あくまでライフログ寄りの指標なんだ」という感覚を持っておくと、数字に振り回されずにうまく付き合えるようになりますよ。
アップルウォッチ睡眠スコアとは

アップルウォッチの睡眠スコアは、夜に装着して寝た結果をもとに、睡眠の「総合点」を0〜100点でざっくり評価してくれる指標です。朝起きてから少し時間がたつと、ヘルスケアアプリやアップルウォッチの睡眠アプリの中で確認できます。
この点数は、医学的な診断結果ではなく、あくまでアップルウォッチが持っているセンサー(心拍数や体の動き、就寝・起床のタイミングなど)から推定した、日々の睡眠習慣のスコアというイメージが近いです。ポリソムノグラフィのような脳波検査とは仕組みがまったく違うので、「健康診断の代わり」ではなく「生活習慣の振り返り用メモ」くらいの温度感で見るのがちょうどいいと思っています。
睡眠スコアは、Apple Watch本体だけでなく、iPhoneのヘルスケアアプリの「睡眠」からも確認できます。iPhone側で見ると、過去の傾向やグラフがまとまっているので、振り返りはiPhoneの方が圧倒的にやりやすいです。
もう少しイメージしやすくすると、睡眠スコアは「昨夜一晩の通信簿」のようなものです。テストの点数というよりは、生活態度表に近くて、寝る時間・起きる時間・眠れていた時間の長さ・途中で起きなかったかといった項目を総合的に見て点数を出してくれます。
なので、スコアが高い日があっても、一発で「完璧な睡眠がとれた!」と決めつけるというより、「最近ちょっと無理しすぎていないかのバロメーター」として使うのがおすすめです。逆にスコアが低くても、「昨日は夜更かししたし、そりゃそうだよね」と原因に心当たりがあるなら、必要以上に落ち込む必要はありません。
また、睡眠スコアはどうしても日ごとのブレがあります。同じような生活をしていても、ストレス・体調・気温・飲酒の有無など、いろいろな要素で多少上下するのが普通です。1日単位で一喜一憂するより、1〜2週間単位で「最近ちょっと下がり気味だな」くらいの視点で見ると、アップルウォッチらしい「ゆるい健康管理ツール」として活かしやすくなります。
私自身も、仕事が立て込んで睡眠時間が削られがちな時期は、朝のスコアを見て「このペースが続くとさすがにまずいな」とブレーキをかけるきっかけにしています。そういう意味で、睡眠スコアは「完璧な睡眠を目指すためのもの」ではなく、自分をいたわるための小さなアラートくらいに捉えてもらえるといいかなと思います。
睡眠スコアの見方と平均目安

睡眠スコアは、単なる数字だけでなく、評価ランクも同時に表示されます。具体的には、
- 非常に高い:かなり良く休めていると判断される状態
- 高い:大きな問題はなく、必要な睡眠はおおむね取れている状態
- 普通:必要な睡眠がやや足りていない可能性がある状態
- 低い:休息時間が不足していると考えられる状態
- 非常に低い:慢性的な睡眠不足ゾーンに入りかけている状態
点数と評価の対応はあくまで目安ですが、ざっくりとした肌感としては、
- 90点前後:非常に高いになりやすい
- 80点台:高い〜普通のボーダー
- 60〜70点台:普通ゾーン
- 50点台以下:低い寄りになりやすい
と捉えておくとイメージしやすいです。もちろんこれは「一般的な目安」であって、正式な基準表ではありません。
実際の画面を見ると分かりますが、スコア自体は日によって結構上下します。例えば、平日は80〜90点台をキープしている人でも、週末に夜更かしすると一気に60点台まで落ちることも普通にあります。大事なのは「平均してどのくらいのゾーンにいるか」「ここ最近で傾向が変わっていないか」を見ることです。
おすすめなのは、ヘルスケアアプリの「週」表示・「月」表示をチェックすることです。1週間単位で見ると、「今週は残業続きで全体的にスコアが低めだな」「休みを挟んだおかげで持ち直してきたな」といった流れがつかみやすくなります。単発の低スコアより、低スコアが続くかどうかの方が重要ですね。
もうひとつ覚えておきたいのは、年齢・ライフステージによって「自分にとっての普通ゾーン」が少し変わる可能性があることです。子育て中で夜中の授乳や夜泣きがある人、シフト勤務の人などは、どうしてもスコアが下振れしやすくなります。そういった状況で、一般的な平均値と自分をそのまま比較してしまうと、必要以上に落ち込んでしまいがちです。
睡眠スコアが高いからといって、必ずしも日中の眠気や不調がゼロになるわけではありません。逆に、スコアが少し低くても、本人の体感として問題がないことも普通にあります。数値だけを追いかけ過ぎず、自分の体調とセットで見るのが大事です。
正確な情報は公式サイトをご確認ください。最終的な判断は専門家にご相談ください。
もし「自分はだいたいいつも60〜70点台だな」という場合は、いきなり90点台を目指すのではなく、まずは平均で5点上げるつもりで、小さな習慣を変えてみるのがおすすめです。例えば、平日の就寝時間を15分早める、寝る前のスマホ時間を短くするだけでも、1〜2週間継続すればグラフにちょっとした変化が出てくるはずです。
睡眠スコア評価が非常に低い

評価ランクごとのニュアンスを、もう少し噛み砕いておきます。「非常に高いだから安心」「非常に低いだから即アウト」という話ではなく、それぞれどんな状態を指しているのか、そしてどう行動に落とし込めばいいのかを整理しておくと、スコアに振り回されなくなります。
非常に高い/高いのとき
非常に高い・高いが続いているときは、「その日必要な休息は概ね取れている」と判断されている状態です。睡眠時間が目標に近く、就寝時間も安定していて、夜中に何度も起きていないパターンが多いはずです。
このゾーンにいるときは、無理に何かを変えるというより、「今の生活リズムを維持する」方向で考えると良いです。特に、
- 平日と休日で就寝・起床時間が大きくズレていない
- 寝る前のカフェインやスマホ時間をある程度コントロールできている
- 寝床に入ってから入眠までが極端に長くない
といった習慣が身についている人が多い印象です。スコアが高い日が続く時期は、つい夜更かししたくなりますが、「このペースを崩すともったいないな」という気持ちで自制するきっかけにすると良いですよ。
普通のとき
普通は名前の通り「可もなく不可もなく」ですが、睡眠時間が少し短めだったり、就寝がいつもより遅かったり、途中覚醒が多かったり、どこかに小さなマイナス要素が入りがちです。普通が続くようなら、生活リズムを少しだけ整える意識を持つとスコアが伸びやすいですね。
例えば、
- 普段より30分だけ寝る時間を前倒しする
- 寝る直前の飲酒を控えてみる
- 就寝前のスマホ・タブレットをベッドに持ち込まないようにする
といった、小さな工夫から始めるのがおすすめです。「普通=ダメ」と捉える必要はなくて、「少し整えてあげるともう一段良くなるかも」というサインくらいのイメージでOKです。
低い/非常に低いのとき
低い・非常に低いが続く場合は、
- 睡眠時間がそもそも短い
- 就寝時間が日によってバラバラ
- 夜中に何度も起きている
といったパターンが多いです。仕事や育児、介護などライフスタイルの事情もあると思いますが、この評価が連日続くようなら、意識的に睡眠時間を確保する工夫を本気で考えた方がいいゾーンだと捉えておくとよいかなと思います。
特に、
- 1〜2週間以上連続で「低い」「非常に低い」が続く
- 日中の強い眠気や集中力の低下を自覚している
- 気分の落ち込みやイライラが増えてきた
といったサインがある場合は、スコアをきっかけに生活の優先順位を見直すタイミングかもしれません。
もちろん、仕事・家庭の事情で「今すぐ睡眠時間を増やすなんて無理」という状況もあります。その場合でも、週に1〜2日だけでも多めに眠れる日を確保する、夜更かしの原因になっている習慣をひとつだけ削るなど、小さな改善から始めてみてください。それだけでも、数週間単位で見るとスコアにじわっと変化が出てくるはずです。
睡眠スコア算出要素と配点

アップルウォッチの睡眠スコアは、ざっくりいうと次の3要素で構成されています。
| 項目 | 最大点数の目安 | 内容 |
|---|---|---|
| 睡眠時間 | 約50点 | 設定した睡眠目標に対して、どれくらい眠れたか |
| 就寝時間の一貫性 | 約30点 | 最近のパターンと比べて、寝る時間が安定しているか |
| 睡眠中の中断 | 約20点 | 夜中に目が覚めた回数と、その長さ |
数字はあくまでイメージですが、一番重いのは「どれくらい長く寝たか」ではなく「目標に対してどれくらい寝られたか」です。睡眠目標を6時間にしている人と8時間にしている人では、「満点条件」がそもそも違います。
さらに、寝る時間のバラつきもかなり重要な要素です。平日は23時就寝、休日だけ深夜2時就寝といった生活をしていると、就寝時間の一貫性スコアが下がりやすくなります。
スコアを伸ばしたいときは、「睡眠時間」「就寝時間の安定」「途中覚醒を減らす」の3本柱で考えると、どこから手をつけるか決めやすくなります。
それぞれの要素をもう少し具体的に見ていきます。
睡眠時間:目標とのギャップを見る
睡眠時間のスコアは、「何時間寝たか」ではなく「目標に対してどれくらい届いたか」で評価されます。例えば、睡眠目標を7時間にしている人が6時間半眠った場合と、目標8時間の人が6時間半眠った場合では、同じ6時間半でも評価が変わります。
なので、睡眠目標が現実からかけ離れすぎていると、毎日「目標未達」の判定になりやすく、スコアも伸びにくくなります。今の生活で「頑張ればギリギリ届きそう」なくらいのラインに目標を設定するのがコツです。
就寝時間の一貫性:体内時計の安定度
就寝時間の一貫性は、「最近の自分の平均的な寝る時間からどれくらいズレたか」を見ています。例えば、ここ1〜2週間の平均就寝時刻が23時だとすると、23時〜24時の範囲に収まっていれば高評価、深夜1時・2時にズレると減点、といったイメージです。
遅くまで起きていた日が1日だけなら、翌日しっかり戻してあげれば大きな問題にはなりませんが、週末ごとに極端な夜更かしをする生活だと、どうしてもこの部分のスコアがジワジワ下がっていきます。これがいわゆる「ソーシャルジェットラグ」と呼ばれる状態に近く、日中のパフォーマンスにも影響してきます。
睡眠中の中断:途中覚醒の頻度と長さ
睡眠中の中断は、「夜中にどれくらい起きたか」と「どれくらい長く起きていたか」を見ています。トイレで一度だけ数分起きた程度なら、大きなマイナスにはなりませんが、
- 寝付きは良いのに、毎晩3〜4回目が覚める
- 目が覚めたあと、30分以上寝付けない
といった状態が続くと、この項目でけっこう点数を落としやすくなります。
ここで大事なのは、アップルウォッチは「起きたかどうか」を心拍や動きから推定しているだけで、本人の自覚と必ずしも一致しないことがあるという点です。「夜中に起きた記憶はないけど、グラフ上はちょこちょこ中断があるな」というケースも普通にあるので、「絶対にこの通りだ」と思い込みすぎないようにしましょう。
深い睡眠と睡眠スコアの関係

ユーザー目線で一番混乱しやすいのが、「深い睡眠の時間が短いのに、睡眠スコアは高い」というパターンです。逆に、深い睡眠がそこそこあるのにスコアが伸びないケースもあります。
アップルウォッチの睡眠スコアは、深い睡眠(純正アプリでは「深い睡眠」)やコア睡眠といった睡眠ステージを直接の配点対象にはしていません。あくまで、
- 全体としてどれくらい寝たか
- 体内時計的に無理のない時間帯で寝ているか
- 途中でどれくらい起きたか
といった「睡眠衛生」に近い要素を重視しています。そのため、深い睡眠が少ない=自動的に低スコアになる、という仕組みではないんですね。
深い睡眠が少ないことが心配な場合や、いびき・呼吸停止が気になる場合は、アップルウォッチのデータだけで判断せず、医療機関で相談する前提で使ってください。ウェアラブルの睡眠ステージ推定は、あくまで推定値であって、医師の診断や精密検査の代わりにはなりません。
正確な情報は公式サイトをご確認ください。最終的な判断は専門家にご相談ください。
睡眠ステージについて少しだけ触れておくと、一般的には「レム睡眠」「ノンレム睡眠(浅い睡眠・深い睡眠)」が90分前後のサイクルで何度か繰り返されるとされています。ただし、このサイクルは人によってかなり個人差があり、さらに同じ人でも日によって変動します。
アップルウォッチを含め、多くのウェアラブルデバイスは、心拍の揺らぎや体の動きから「おそらく今はこのステージにいるはず」と推定しています。脳波などを直接見ているわけではないので、深い睡眠の分数は「大まかな目安」くらいの解像度で受け取っておく方が現実的です。
実際の使い方としては、深い睡眠の時間そのものよりも、
- 極端に少ない日が続いていないか
- 寝る時間や生活リズムを変えると、深い睡眠の傾向がどう変わるか
といった「変化のパターン」を見るのがおすすめです。例えば、寝る直前まで強い光の画面を見ていると深い睡眠が減りやすい、軽い運動をした日は全体としてスコアが安定しやすい、など、あなたなりの傾向が見えてくるはずです。
対応機種とwatchOS26要件

睡眠スコア機能は、比較的新しいソフトウェア環境が前提になっています。ざっくりまとめると、
- 睡眠ステージ(レム・コア・深い睡眠)の表示:watchOS 9以降
- 睡眠スコア機能:watchOS 26+対応iPhone(iOS 26)
なので、古いApple Watchや古いOSのままだと、「睡眠時間だけは取れているけど、スコアが出てこない」ということがあります。睡眠スコアを使いたい場合は、
- 手持ちのApple WatchがwatchOS 26にアップデートできるモデルか確認
- iPhone側もiOS 26にアップデートしておく
といったところをまず押さえておきましょう。
Series 11やUltra 3、SE 3などの新モデルはもちろん、watchOS 26対応の旧モデルでも睡眠スコア自体は利用可能です。ただし、バッテリー持ちや充電のしやすさは世代差が出やすいので、睡眠計測を前提にするならバッテリー事情も気にしておくと安心です。バッテリー持ちについては、アップルウォッチのバッテリー持ちを解説した記事も参考になると思います。
対応状況のチェック方法
自分のApple Watchが対応しているかどうかを確認したい場合は、iPhoneの「Watch」アプリを開き、「一般」→「情報」からモデル名やOSバージョンをチェックできます。OSアップデートは「一般」→「ソフトウェア・アップデート」から行えるので、睡眠スコアを使いたい人は、一度ここを確認してみてください。
また、家族でApple Watchを使っている場合、「自分のWatchだけOSが古いまま」というケースも意外とあります。特に、古いiPhoneと組み合わせて使っている場合は、iPhone側が最新OSに対応していないことで、結果的にWatchのOSアップデートも止まっていることがあるので注意です。
アップルウォッチ睡眠スコア活用術
ここからは、実際にアップルウォッチで睡眠を記録しながら、睡眠スコアを日々の生活改善に活かすための具体的なテクニックをまとめていきます。設定のポイントから、スコアを上げるコツ、他のアプリやデバイスとの付き合い方まで、一気に整理していきましょう。ここを押さえると、「つけっぱなしにしているけど、特に活用できていない状態」から一歩抜け出せますよ。
睡眠記録設定とスケジュール
睡眠スコアをきちんと活用するためには、まず睡眠記録の設定がとても重要です。ここが適当だと、データが抜けたり、スコアが安定しなかったりします。「なんか記録されていない日が多いな…」という場合、設定まわりに原因があることがかなり多いです。
ヘルスケアアプリで睡眠を設定
iPhoneのヘルスケアアプリを開き、「睡眠」から睡眠目標とスケジュールを設定します。
- 1日の睡眠目標時間(例:7時間)
- 通常の就寝時刻と起床時刻(平日・休日で分けてもOK)
- 就寝準備の開始時間(寝る◯分前に通知)
このスケジュールに沿って、アップルウォッチ側でも睡眠集中モードが自動でオンになります。通知を抑えてくれるので、中途覚醒が減りやすくなるのも地味に大きいです。
おやすみモードや集中モードまわりをもっと細かくカスタムしたい場合は、アップルウォッチのおやすみモード設定まとめもチェックしてみてください。
平日・休日のスケジュールを分けておくと、「休日だけ少し遅めに起きたい」というニーズにも対応しやすくなります。とはいえ、あまり差をつけすぎると就寝時間の一貫性スコアに影響が出るので、休日の起床時刻は平日プラス1〜2時間以内に抑えるのがおすすめです。
Apple Watch側でのポイント
Apple Watchの「睡眠」アプリ側でも、
- 睡眠記録をオンにする
- 「このWatchで睡眠を記録」を有効にする
- 睡眠用画面や時刻表示の有無を好みに合わせて調整
といったところを確認しておきましょう。特に、手首のフィット感はデータの精度にかなり効いてきます。寝るときだけ少しきつめに締め直しておくと、センサーがズレにくくなります。
バンドの種類によっても、睡眠計測の快適さが変わります。金属ブレスレット系や重いバンドより、スポーツバンドやナイロンバンドなど、軽くて肌当たりの優しいものの方が寝やすいです。スマートウォッチ沼としては、寝るとき専用の軽いバンドを1本用意しておくのもおすすめしています。
睡眠スコアを上げる改善策
ここからは、「スコアを上げたい」「いつも普通〜低いのあたりをウロウロしている」という人向けに、実際に効きやすい改善の打ち手を3つに絞って整理します。全部を一気にやる必要はなくて、まずは1つだけ取り入れてみて、2週間くらい様子を見るくらいのテンションでOKです。
1. 睡眠時間のベースアップ
一番シンプルで、一番効くのがこれです。睡眠目標に対して毎回1時間足りない状態だと、どうしても時間スコアの部分で伸び悩みます。
- まずは目標を現実的なライン(例:6.5〜7時間)に設定する
- 平日の就寝時刻を15〜30分だけ前倒ししてみる
- スマホやPCを寝る1時間前には切り上げる
いきなり2時間増やそうとすると続かないので、小さく始めるのがコツです。一般的には、成人では6時間以上の睡眠がひとつの目安とされていますが、これはあくまでも目安であり個人差があります。(出典:厚生労働省「寝ても疲れが取れないなら要チェック!あなたの睡眠の質」)
アップルウォッチを使っていると、「今日は目標の90%まで届いた」「今日は120%寝ている」など、睡眠時間を目標との関係で客観的に見られるようになります。ここを上手く活かして、「毎日100点を取る」のではなく「週の平均で80〜90%を目指す」くらいの感覚で調整してみてください。
2. 就寝時間のブレを減らす
睡眠スコアは「規則正しさ」をかなり重視しています。平日と休日の寝る時間・起きる時間が大きくズレていると、就寝時間の一貫性スコアがなかなか上がりません。
理想は、毎日1時間以内のズレに収めることです。平日は23時就寝、休日は24時就寝くらいならまだ許容範囲ですが、平日は0時、休日は3時、のような生活をしていると、体内時計的にも睡眠スコア的にもなかなか厳しいものがあります。
とはいえ、飲み会やイベント、ゲームなどでどうしても夜更かししたい日もありますよね。そういう日は、翌日の就寝・起床で一気にリカバーしようとするより、2〜3日かけて少しずつ戻していく方が体には優しいです。アップルウォッチのスコアを見ながら、「このくらいならブレの範囲だな」という自分なりのラインを見つけていきましょう。
3. 途中覚醒の原因をつぶす
夜中に何度も起きてしまう場合は、原因をひとつずつ潰していきます。
- トイレが多い → 寝る直前の水分を控える
- 通知で起きる → 集中モードをきっちり運用する
- 部屋が明るい・うるさい → 環境を見直す(遮光・耳栓など)
スマートウォッチ沼としては、睡眠と運動の記録を両立させるためのバッテリー運用もかなり重要だと思っています。興味があれば、スマートウォッチを寝るときに使うべき理由と快適な活用法も合わせて読んでみてください。
途中覚醒は、ストレスや生活リズムの乱れ、寝室環境など、いろいろな要素が絡み合って起こります。すべてを一度に解決するのは難しいですが、アップルウォッチのデータを見ながら、「何を変えた日に中断が減ったか」をメモしていくと、自分なりのヒントが見つかりやすくなります。
AutoSleep等他社睡眠スコア比較
純正の睡眠スコア以外にも、AutoSleepのような睡眠トラッカーアプリや、Fitbit・Garminなど他社デバイスの睡眠スコアがあります。それぞれ思想が違うので、どれが正しいというよりは「何を見たいか」で使い分けるのがおすすめです。
純正睡眠スコアの特徴
- 睡眠時間・就寝時間の一貫性・中断といった「習慣」を重視
- Apple Watchだけで完結し、設定もシンプル
- ヘルスケアアプリに他の健康データと一元管理される
とにかく手軽で、余計なことを考えずに使えるのが強みです。アップデートに合わせて少しずつ機能が洗練されていくので、「自分で細かくカスタムするより、おまかせでいい」という人にはピッタリです。
AutoSleepなどサードパーティアプリの特徴
- 深い睡眠・レム睡眠・心拍変動など、指標がより細かい
- AutoSleepスコアなど、独自アルゴリズムの評価が見られる
- 昼寝や細切れ睡眠の扱いが柔軟なものも多い
一方で、設定や画面が情報過多になりがちなので、「どの数値を見て何を変えるのか」を自分で決める前提で使うと良いです。アップルウォッチをもっと掘り下げたい人向けには、睡眠記録とAutoSleepの組み合わせについて触れているアップルウォッチを使いこなす方法総まとめも参考になると思います。
FitbitやGarminとの違い
FitbitやGarminの睡眠スコアは、
- 深い睡眠・レム睡眠の割合
- 心拍数や心拍変動
- 寝ている間の落ち着き度
などを組み合わせて評価するものが多く、より「生理的な反応」に寄った設計になっています。対してアップルウォッチの純正睡眠スコアは、「生活リズムと睡眠時間の整い具合」を見る道具としての色が濃いです。
ざっくりまとめると、アップルウォッチ睡眠スコア=睡眠習慣の偏差値、AutoSleepやFitbit=睡眠ステージの詳しいスナップショットというイメージで使い分けると整理しやすいです。
ひとつ気をつけたいのは、「デバイスごとのスコアを直接比較しないこと」です。同じ夜の睡眠でも、アップルウォッチでは80点、Fitbitでは75点、といった差が出ることは珍しくありません。アルゴリズムも評価の基準も違うので、あくまで「同じデバイスの中での変化」を見るのが基本です。
睡眠スコアや記録が出ない時
「昨夜もちゃんと着けて寝たのに、睡眠スコアが出ていない」「睡眠ステージがグレーの棒だけになっている」といったトラブルも、実際よくあります。代表的な原因とチェックポイントをまとめておきます。
1. OSやアプリのバージョン問題
- Apple WatchがwatchOS 26未満 → 睡眠スコアがそもそも非対応
- iPhone側のiOSが古い → ヘルスケアアプリとの連携に不具合が出ることも
まずはソフトウェアのアップデートを確認しておきましょう。アップデート後は、一度再起動を挟むと不具合が解消するケースもあります。
2. 設定まわりの問題
- ヘルスケアアプリの睡眠スケジュールがオフになっている
- Apple Watch側の「このWatchで睡眠を記録」がオフ
- モーションとフィットネス、ヘルスケアの権限がオフ
このあたりが1つでも外れていると、記録がうまく残らなかったり、スコアが計算されないことがあります。
3. 装着状態・バッテリーの問題
- 手首から少し浮いていて、心拍が取れていない
- 夜の途中でバッテリー切れになった
睡眠トラッキングは地味にバッテリーを使うので、就寝前に30%以上、できれば50%以上あると安心です。充電運用のコツは、朝の支度中や入浴中にこまめに追い充電するスタイルが現実的かなと思います。
設定を見直しても睡眠が記録されない場合は、一時的なソフトウェア不具合の可能性もあります。iPhoneとApple Watchの再起動、再ペアリング、OSアップデートを試しても改善しない場合は、Appleサポートへの相談も検討してください。
トラブルシューティングをするときは、
- 前日の装着状態とバッテリー残量を振り返る
- OS・アプリのバージョンと設定を確認する
- それでもダメなら再起動・再ペアリングを試す
という順番でチェックしていくと効率的です。原因が分かってしまえば、次からは同じミスを防ぎやすくなります。
アップルウォッチ睡眠スコア総まとめ
最後に、アップルウォッチ睡眠スコアとの付き合い方をざっくり振り返っておきます。
- 睡眠スコアは「生活リズムと睡眠時間の総合点」であって、医療的な診断結果ではない
- 点数だけで一喜一憂せず、自分の体感とセットで見るのが一番大事
- スコアを上げたいときは「睡眠時間アップ」「就寝時間の安定」「途中覚醒を減らす」の3本柱で考える
- AutoSleepやFitbitの睡眠スコアは「ステージの詳しい分析用」として併用すると理解が深まる
アップルウォッチの良いところは、こうした数値を通じて、「最近ちょっと無理しすぎてないかな?」と自分に問いかけるきっかけをくれることだと思っています。アップルウォッチ睡眠スコアをうまく使って、がんばるためだけじゃなく、がんばりすぎないためのペースメーカーとして活用してもらえたらうれしいです。
繰り返しになりますが、睡眠や体調に不安がある場合は、ウェアラブルの数値だけで判断せず、必ず医療機関や専門家に相談してください。正確な情報は公式サイトをご確認ください。最終的な判断は専門家にご相談ください。