アップルウォッチの省エネモード設定と使い方完全ガイド徹底解説

こんにちは。スマートウォッチ沼、運営者のtycです。

アップルウォッチの省エネモードをどう使えばいいか分からなくて、低電力モードの設定方法ややり方、どこからオンにすればいいのか、ちょっと迷っていませんか。省電力モードとの違いや、ワークアウト用の省電力モードとの使い分けもややこしいですよね。

実際、「低電力モードで何ができないのか」「通知がこなくなった気がする」「低電力モードが解除できない」「バッテリーをもっと長持ちさせたい」といった相談を、アップルウォッチユーザーからよく受けます。ここ、気になりますよね。

この記事では、アップルウォッチの省エネ設定の中でも中心になる低電力モードの使い方を軸に、バッテリー長持ちのコツやワークアウト省電力モードの活用まで、まとめて整理していきます。読み終わるころには、「今日はこういう使い方だから、ここまで省エネにしよう」と自分で判断できるようになるはずです。

なるべく専門用語はかみ砕きつつ、実際に私がアップルウォッチを使い倒してきた中で「これは知っておいた方がいいな」と感じたポイントも交えて書いていきます。あなたの手元のアップルウォッチをイメージしながら、必要なところだけ拾い読みしてもらっても大丈夫です。

記事のポイント

  • アップルウォッチの省エネモードと低電力モードの違いを理解できる
  • 低電力モードの設定場所や具体的なオンオフ手順が分かる
  • 通知がこない・解除できないなどのトラブル対処法が分かる
  • バッテリーを長持ちさせる省エネ設定の全体像をつかめる

アップルウォッチの省エネモード機能

ここでは、アップルウォッチの省エネモード全体像を整理しつつ、メインとなる低電力モードの設定方法や場所、従来の省電力モードとの違い、ワークアウト省電力モードまでを一気に整理していきます。名前が似ていて混乱しがちなポイントなので、最初にしっかり整理しておくと、このあとがかなりスッキリしますよ。

アップルウォッチ省エネモードの設定

アップルウォッチ省エネモードの設定

まず前提として、アップルウォッチでよく話題になる「省エネモード」は、実際の設定名としては低電力モードと表示されます。検索では省エネモードと呼ばれがちですが、設定画面では低電力モードという名前を探してください。「あれ、どこにも省エネって書いてないじゃん…」となりがちなポイントですね。

低電力モードは、バッテリー残量が心配なときに、機能を少し制限して持ち時間を伸ばすためのモードです。時計表示や通知、Suicaなどの決済は基本的にそのまま使える一方で、常時表示やバックグラウンドの心拍測定などが抑えられます。つまり、「完全に節約モードで何もできなくなる」のではなく、「要所だけ抑えつつ、普段どおりに近い使い勝手を維持する」イメージです。

どんなときに低電力モードを使う?

具体的なシーンでいうと、

  • 仕事帰りにジムに寄りたいけれど、朝からバッテリーが減り気味の日
  • 出張や旅行で、夜までコンセントに触れないのが分かっている日
  • キャンプやアウトドアで、1〜2日はなんとか充電なしで乗り切りたいとき
  • 普段は充電を忘れがちで「帰宅前に切れる」のだけは避けたいとき

こんなときに低電力モードをオンにしておくと、心理的な安心感がかなり違います。「あと何パーセントで切れるかな…」という不安を、いい意味で忘れられる感じですね。

ポイント

  • 名前は省エネモードではなく低電力モードとして表示される
  • 「全部オフ」ではなく「なるべく普段どおり使いながら節電」するためのモード
  • 出張や旅行、長時間外出のときの安心材料としてかなり頼りになる

後で詳しく触れますが、低電力モードとは別に、昔からある省電力モード(パワーリザーブ)という緊急用モードも存在します。ここを混同しやすいので、このあとしっかり整理していきますね。

なお、アップルの公式情報でも、低電力モードが「常時表示ディスプレイやバックグラウンドの心拍・血中酸素測定、心拍通知、セルラーとWi-Fi接続などを制限してバッテリーを延ばす」仕組みであることが説明されています。正確な仕様はOSのバージョンやモデルで変わることがあるので、詳しく知りたい場合は(出典:Apple公式「バッテリーのパフォーマンスについて」)もチェックしてみてください。

低電力モードの設定手順

低電力モードの設定手順

低電力モードのオンオフは慣れてしまえば一瞬です。よく使うのは、アップルウォッチ単体で操作するパターンです。ここをサクッと覚えておくだけで、「あ、今日ちょっと電池危ないな」と感じた瞬間にすぐ切り替えられるようになります。

コントロールセンターからオンにする手順

  1. 文字盤の画面下端をタップして、そのまま上にスワイプしてコントロールセンターを開く
  2. バッテリー残量のパーセンテージをタップする
  3. 表示された画面で低電力モードのスイッチをオンにする
  4. 説明画面が出たら、「オンにする」または「オンにする期間…」から日数を選ぶ

実際にやってみると分かりますが、画面に低電力モードの説明が出て、スクロールしていくと「オンにする」「オンにする期間…」というボタンが並びます。ここで「オンにする」を選ぶと、すぐに低電力モードが有効になり、画面上部に黄色い丸アイコンが表示されます。

「オンにする期間…」で1日・2日・3日を選んでおくと、うっかりオフにし忘れてずっと省エネのままという事故を防ぎやすくなります。1泊2日の旅行や、週末だけガッツリ省エネにしたいときに便利です。「週末は通知もアクティビティもそんなに見ないから、とにかく持たせたい」という場合にはかなり相性がいいですよ。

ちなみに、バッテリー残量が10%を切ると、自動的に「低電力モードにしますか?」というアラートも出ます。ここで「オン」を選ぶと同じ低電力モードに切り替わるので、「ギリギリまで何もしない派」の人は、この自動提案を使うのもアリです。

設定アプリからオンにする手順

  1. アップルウォッチの設定アプリを開く
  2. 一覧からバッテリーをタップ
  3. 低電力モードをオンに切り替える

コントロールセンターから操作することが多いですが、バッテリー履歴のグラフを見ながら微調整したいときは、設定アプリ経由が便利です。「昨日のこの時間帯だけ異常に減ってるな」「このアプリをよく使った日は減りが早いな」といった傾向も見えるので、バッテリーの使い方を見直すきっかけになります。

低電力モード中は、バッテリーの減り方が通常よりゆっくりになりますが、これはあくまで一般的な目安で、アプリの使い方やモデルによって大きく変わります。重いワークアウトアプリや常時位置情報を使うアプリを長時間動かしていれば、低電力モードでもそれなりに減ります。正確な仕様や数値は公式サイトを必ず確認してください。

シーン別のおすすめ設定イメージ

ざっくりとした目安ですが、こんな使い分けをイメージしてもらうと分かりやすいかなと思います。

  • 平日の通勤〜仕事:バッテリーが50〜60%以上なら通常モード、30〜40%前後なら夕方前に低電力モード
  • 日帰り旅行・フェス:朝から低電力モードをオンにしておき、夜だけ通常モードに戻して写真や通知をしっかりチェック
  • 1泊2日の旅行:1日目は低電力モード+通知を絞る、夜にしっかり充電、2日目はバッテリー残量を見ながら調整

もちろんこれは一例なので、あなたの使い方に合わせて「このタイミングで低電力モードに切り替えると安心」という感覚をつかんでいくのがおすすめです。

アップルウォッチの低電力モードの設定場所

アップルウォッチの低電力モードの設定場所

「そもそも低電力モードの項目がどこにあるのか分からない」という相談も多いので、場所をあらためて整理しておきます。アップデートでUIがちょっと変わることもあるので、2つの入り口を覚えておくと安心です。

アップルウォッチ本体で探す場所

  • クイックに切り替えたいとき:文字盤下からスワイプ → コントロールセンター → バッテリー残量
  • 細かく確認しながら操作したいとき:設定アプリ → バッテリー → 低電力モード

低電力モードがオンになると、文字盤の上部中央あたりに黄色い丸いアイコンが出るほか、コントロールセンターのバッテリー表示も黄色に変わります。これが「今、省エネモードで動いているよ」というサインです。「設定を変えたつもりが反映されてないかも…」と思ったら、まずはこのアイコンの色を確認してみてください。

操作方法 おすすめシーン
コントロールセンターから切り替え 外出中にバッテリー残量を見て、その場でサッと省エネにしたいとき
設定アプリ → バッテリーから切り替え バッテリー履歴やグラフを見ながら、じっくり調整したいとき

iPhone側で関連設定を確認する場所

低電力モード自体はアップルウォッチ側の設定ですが、バッテリー持ち全体を調整したいときは、iPhoneのWatchアプリからも確認しておくのがおすすめです。特に、OSが古いままだと最新の省エネ機能が使えないこともあるので、ここは要チェックポイントです。

  • Watchアプリ → マイウォッチ → 一般 → ソフトウェア・アップデートでwatchOSが最新かチェック
  • Watchアプリ → マイウォッチ → ワークアウトからワークアウト省電力モードのオンオフを確認

低電力モード活用をもう少し掘り下げたい場合は、アップルウォッチの低電力モード活用で電池不安を解消する方法も参考になると思います。具体的なシチュエーション別の使い分けもまとめているので、「自分はどのパターンかな?」と照らし合わせながら読んでみてください。

もし「設定アプリにバッテリー項目が見つからない」「低電力モードという項目そのものが表示されない」という場合は、watchOSのバージョンが古い可能性もあります。その場合はいったんiPhone側からアップデートを確認してみてくださいね。

省電力モードとの違いを解説

省電力モードとの違いを解説

名前が似ているのでややこしいのですが、低電力モード省電力モード(パワーリザーブ)は、まったく別物です。ここを理解しておかないと、「省エネにしたつもりが、時計以外何もできなくなった…」と焦ることになりがちなので、しっかり整理しておきましょう。

低電力モード(現行の省エネモード)

  • watchOS 9以降のSeries 4以降で使えるモード
  • 通知やワークアウト、Suicaなど、基本機能はそのまま使える
  • 常時表示やバックグラウンドの心拍測定などを制限してバッテリーを節約
  • 画面上部に黄色い丸アイコンが表示され、コントロールセンターのバッテリー表示も黄色になる

ざっくり言うと、「使い勝手はなるべくそのままに、裏側でちょっと頑張って節電してくれるモード」です。通知も来ますし、ワークアウトも取れますし、電車の改札も普通に通れます。

省電力モード(旧パワーリザーブ)

  • バッテリーがかなり減ったときに入る緊急用モード
  • 画面には時刻とバッテリーアイコンだけが表示され、その他の機能はほぼ使えない
  • Apple PayやSuicaなどの決済も基本的に使えない
  • 通常モードに戻すには、充電してからサイドボタン長押しで再起動が必要

こちらはいわば「最後の保険」のようなモードで、本当に時計としての最低限の役割だけを残して、あとは全部止めてしまいます。その分バッテリーはかなり長持ちしますが、スマートウォッチとしての便利さはほぼ失われるので、「常用するものではない」と考えておいた方がいいです。

違いをざっくり表にすると、こんなイメージです。

項目 低電力モード 省電力モード(パワーリザーブ)
主な目的 普段の使い勝手をある程度維持しつつ節電 時計表示だけを残して延命する緊急モード
通知 基本的に受信可能(遅延することあり) ほぼ受信されない
決済(Suicaなど) 利用可能 利用不可
復帰方法 設定やコントロールセンターからオフ 充電+再起動が必要

文字盤と時間だけが表示されて、赤い稲妻マークが出ている状態は低電力モードではなく省電力モードです。この状態から戻れない場合は、アップルウォッチの充電マーク異常の理由と正しい直し方まとめもチェックしてみてください。強制再起動の手順や、充電器側のトラブル切り分けなども整理しています。

ざっくりまとめると、「バッテリーを節約しつつ普通に使いたいときは低電力モード」「本当にギリギリでも時計だけは動かしたいときは省電力モード」というイメージで使い分けると分かりやすいです。ここを押さえておくだけで、急に挙動が変わっても慌てにくくなりますよ。

ワークアウト時の省電力モードの使い方

ワークアウト時の省電力モードの使い方

ランニングやウォーキングを長時間する人は、ワークアウト省電力モードもチェックしておきたいところです。これはワークアウトアプリ専用の省エネ設定で、心拍センサーの動きを抑えることでバッテリー持ちを良くします。「フルマラソン中に電池が切れた…」という悲劇を避けたい人にはかなり重要な機能です。

設定場所とオンオフ方法

  1. iPhoneでWatchアプリを開く
  2. マイウォッチタブからワークアウトをタップ
  3. 省電力モード(もしくは低電力モード)のスイッチをオンにする

ここでオンにしておくと、ウォーキングやランニングのワークアウト中に、心拍センサーの計測頻度が下がったり、一部のセンサーがオフになったりします。その結果、バッテリー消費が抑えられるので、長時間のトレーニングでも最後まで持ちやすくなる、というわけですね。

心拍精度とのトレードオフを理解する

この設定をオンにすると、長時間のウォーキングやマラソンでもバッテリーが持ちやすくなります。その代わり、心拍数をもとにした消費カロリーの精度は少し落ちる可能性があるのがポイントです。ペースや距離のログを重視している人にはそこまで問題になりませんが、「消費カロリーをできるだけ正確に記録したい」という人にとっては悩みどころかもしれません。

こんな人に向いている設定

  • フルマラソンやロングトレイルなど、数時間以上のワークアウトをする人
  • ペースや距離の方が大事で、カロリーや心拍の精度は多少割り切れる人
  • とにかく途中でバッテリー切れになるのだけは避けたい人

逆に、「インターバルトレーニングでゾーンごとの心拍をしっかり管理したい」「ダイエットで消費カロリーをできるだけ正確に追いかけたい」という場合は、ワークアウト省電力モードをオフにしておいた方が安心です。そのかわり、文字盤のコンプリケーションを減らしたり、常時表示をオフにしたりと、別の部分で省エネ調整をしてあげるイメージですね。

ちなみに、watchOSのバージョンによっては、ワークアウトアプリの中から「低電力モードを自動でオンにする」といった設定が用意されていることもあります。長時間ワークアウトをよくするなら、このあたりの挙動も一度チェックしておくと、より自分好みに仕上げられますよ。

アップルウォッチ省エネモードの活用法

ここからは、アップルウォッチの省エネモードを実際の生活の中でどう使い分けるか、低電力モードで何ができなくなるのか、通知や解除まわりのトラブル対処、そしてバッテリー長持ちの省エネ設定をまとめて解説していきます。「設定は分かったけど、結局どう使えばいいの?」というところを、具体的なイメージを持てるようにしていきますね。

低電力モードだと何ができない?
低電力モードだと何ができない?

低電力モードは「全部オフ」ではありませんが、いくつかの機能は制限されます。知らないままオンにしていると、「不具合かな?」と勘違いしやすいポイントなので整理しておきます。特に健康系の計測に関しては影響が出やすいので、ここはしっかり押さえておきたいところです。

制限される主な機能

  • 常時表示ディスプレイ:オフになる(手首を上げるか画面をタップしたときだけ表示)
  • 心拍数のバックグラウンド測定:定期的な自動測定が停止する
  • 不規則な心拍や高心拍・低心拍の通知:バックグラウンド測定が止まるため、関連通知もオフになる
  • 血中酸素のバックグラウンド測定:自動計測が行われなくなる
  • バックグラウンド通信:Wi-Fiやモバイル通信の頻度が下がり、通知が少し遅れることがある

健康関連の項目は、どれも「バックグラウンドでこまめに計る」ことが前提になっています。低電力モードはこの部分をカットしているので、「睡眠中の細かい心拍の変化を記録したい」「不整脈や高心拍の検知をなるべく逃したくない」という人は、寝ている間だけ低電力モードをオフにする、といった工夫をした方がいいかもしれません。

一方で、メールや通知の受信、Suicaやクレジットカード決済、ワークアウトの開始など、「日常的によく使う機能」は基本的にそのまま使えます。心拍を計りたいときは、ワークアウトアプリや心拍数アプリを開けば、その間はちゃんと計測されます。なので、「低電力モードだと心拍が一切見られない」というわけではない点も覚えておいてください。

低電力モード中の挙動は、OSバージョンやモデルによって細かい違いがあります。ここで挙げた内容はあくまで一般的な目安なので、正確な対応状況は公式サイトを確認しつつ、実際の使い心地もあわせてチェックしてもらえると安心です。「自分のモデルだとどうなっているか?」は、一度じっくり使ってみて感覚をつかむのがいちばん早いです。

バッテリー持ちを優先するか、健康データの取りこぼしを避けるかは、ライフスタイルによって変わります。「今日は睡眠ログをしっかり取りたいから、寝る前に低電力モードをオフにする」「出張の日は低電力モード優先で、睡眠データは多少諦める」といった具合に、その日の予定で切り替えてあげるのがおすすめですよ。

低電力モードで通知が来ない時

低電力モードで通知が来ない時

低電力モードにしてから「通知が来なくなった」「気づいたらまとめて届いている」という相談もよくあります。ここは少し仕組みを知っておくと、モヤモヤが減ります。「壊れた?」と焦る前に、まずは低電力モードの影響を疑ってみるのがコツです。

なぜ通知が遅れやすくなるのか

  • バックグラウンド通信の頻度が下がり、通知チェックの間隔が伸びる
  • iPhoneとの接続状態が悪いとき、再接続の頻度も抑えられやすい
  • 文字盤のコンプリケーション更新もゆっくりになるため、「リアルタイム感」が薄く感じられる

特にセルラーモデルでiPhoneが近くにない場合、低電力モード中はWi-Fiやモバイル通信をかなり絞って動かすようになっています。そのため、「アプリを開いたときだけ通信する」「一定時間ごとにまとめて通知を取りにいく」といった挙動になりやすく、結果として通知が数十分〜1時間単位でまとまって届く、ということもありえます。

通知が来ない・遅いときのチェックリスト

  • 本当に通知が必要なアプリだけを残して、それ以外はオフにする
  • 一時的に低電力モードをオフにして挙動が変わるか確認する
  • iPhone側の「おやすみモード」や集中モードがオンになっていないか確認する
  • Wi-FiやBluetoothが切れていないか、コントロールセンターで確認する

特に、通知が多いメッセージ系アプリやSNS系アプリは、低電力モード中に通知が少し「まとめられて」届く感覚になることがあります。「リアルタイムで絶対に逃したくない通知」と、「あとでまとめて見ればOKな通知」を分けて考えて、後者はそもそもウォッチ側の通知をオフにしてしまうのもありです。

天気コンプリケーションの更新が遅い、位置情報系のアプリがもたつく、といった悩みは、低電力モードとバックグラウンド更新の組み合わせが原因になっていることもあります。その場合は、一度低電力モードをオフにして動きを確認してみてください。「低電力を切るとサクサク動く」のであれば、通知やコンプリケーションの数を減らすなど、別の省エネ手段を探した方が幸せになれるかもしれません。

低電力モードが解除できない対処法

低電力モードが解除できない対処法

低電力モードをオフにしたつもりなのに、アイコンが消えない、挙動が変わらないように感じることもあります。そんなときの対処法を順番にまとめます。焦っていろいろ触る前に、チェックポイントを一つずつ潰していくイメージです。

基本の解除手順を再確認

  • コントロールセンター → バッテリー残量 → 低電力モードをオフ
  • 設定アプリ → バッテリー → 低電力モードのスイッチをオフ

どちらか一方だけ触ってもうまく切り替わらないことがあるので、両方から一度オンオフしてみるのがおすすめです。特に、日数指定(オンにする期間…)をしている場合は、設定アプリ側から状態を確認した方が分かりやすいです。「オフにしたと思っていたのに、まだ1日モードが生きていた」というケースもあります。

それでも解除できないときのチェックポイント

  • オンにする期間で1〜3日を選んでいないか確認する
  • アップルウォッチ本体を再起動する(サイドボタン長押し → 電源オフ → 再度長押し)
  • バッテリー残量が80%を超えたタイミングで自動的にオフになるケースもある

とくにややこしいのが充電中の挙動です。低電力モードのまま充電を始めると、バッテリー残量が一定以上になったところで自動的にオフになることがあります。「いつの間にか通常モードに戻っていた」という場合は、これが原因のことが多いですね。逆に、まだ80%に届いていない段階だと、日数指定している場合はそのまま低電力モードが維持されることもあります。

また、OSの不具合や一時的なバグで表示だけがおかしくなる場合もゼロではありません。そういうときは、いったん再起動をかけて状態をリセットしてあげると、すんなり治ることも多いです。それでもダメなら、iPhoneとのペアリングを解除して再設定し直す、という一段階重めの対応も選択肢に入ってきます。

とくにバッテリー残量や充電の挙動がおかしいと感じるときは、アップルウォッチの80パーセント問題を完全解説もあわせて読んでみてください。充電の最適化や充電上限の仕様など、ちょっとクセのあるポイントも整理しています。

どうしても挙動がおかしいと感じる場合は、一度ペアリング解除と再ペアリングを試すか、Appleサポートや正規サービスプロバイダでの診断も検討してみてください。正確な情報は公式サイトをご確認いただき、最終的な判断は専門家にご相談ください。バッテリーや電源まわりは安全面にも関わる部分なので、「変だな」と感じたら早めにチェックしておくのが安心です。

バッテリー長持ちの省エネ設定

低電力モードだけに頼らなくても、日々の設定を少し見直すだけで、アップルウォッチのバッテリー持ちはかなり変わります。ここでは、個人的に効果を実感している省エネ設定をまとめておきます。「とりあえず全部低電力」にする前に、まずはベースの設定を整えておくイメージです。

ディスプレイ周りの省エネ

  • 画面の明るさを1〜2段階ほど落とす
  • 常時表示をオフ、または必要な日だけオンにする
  • アニメーションが多い文字盤や、コンプリケーションを詰め込みすぎない

ディスプレイは、バッテリー消費の中でもかなり大きな割合を占めます。明るさを少し下げるだけでも意外と差が出ますし、常時表示をオフにするだけで体感できるくらいバッテリーが伸びることも多いです。仕事中はシンプルな文字盤にして、休日だけゴリゴリ情報盛り盛りの文字盤にする、なんて使い分けもアリですよ。

通知とアプリの整理

  • 本当に必要な通知だけ残して、その他はオフにする
  • バックグラウンド更新が不要なアプリはオフにする
  • あまり使っていないコンプリケーションは外しておく

通知が多すぎると、バッテリーだけでなく集中力も削られていきます。スマホ側と同じで、「腕に飛んでくる必要がある通知かどうか」で一度仕分けしてみるのがおすすめです。バックグラウンド更新も同様で、「開いたときに更新されれば十分」というアプリは、思い切ってオフにしてしまった方がスッキリします。

ヘルスケア・接続設定の見直し

  • 血中酸素など、使っていないヘルスケア機能はオフにする
  • セルラーモデルでモバイル通信を使わない日は、必要に応じてオフにする
  • シアターモードやおやすみモードを上手く使って、ムダな点灯回数を減らす

ヘルスケア系のセンサーは、バックグラウンドでこまめに動く性質上、どうしてもバッテリーを消費します。「データをちゃんと取りたい期間」と「そこまで気にしない期間」を分けて、後者のときは機能を絞っておくと、バッテリーも気持ちも軽くなります。セルラーモデルを使っている人は、外出先でiPhoneを持ち歩く日とそうでない日で、モバイル通信のオンオフを切り替えるだけでもだいぶ変わりますよ。

バッテリー持ち全体をしっかり押さえたい場合は、アップルウォッチのバッテリー持ちを徹底解説!寿命と改善策もあわせて読むと、より全体像がつかみやすくなると思います。バッテリーの寿命や充電サイクルの考え方など、「そもそも何を気にした方がいいのか?」も整理しています。

どの設定がどれくらい効くかは、モデルやアプリの使い方によってかなり変わります。ここで紹介している内容はあくまで一般的な目安なので、自分の日常の使い方に合わせて少しずつ調整してみてください。いきなり全部変えるより、「今日は明るさだけ」「今週は通知だけ見直す」といった感じで、小さく試していくのが続けやすくておすすめです。

アップルウォッチの省エネモードまとめ

最後に、アップルウォッチの省エネモードまわりのポイントをサクッと振り返っておきます。ここまで読んできて、「結局どう整理すればいいの?」となりそうな部分だけをまとめてみました。

  • 検索で言うアップルウォッチの省エネモードは、設定上は低電力モードとして表示される
  • 低電力モードは、常時表示やバックグラウンド測定を抑える代わりに、通知や決済などは普段どおり使える
  • 文字盤と時刻だけになる省電力モード(パワーリザーブ)とは、目的も挙動もまったく別物
  • 通知がこない・解除できないなどのトラブルは、設定と再起動を順番に見直せば解決することが多い
  • ディスプレイの明るさや通知整理、ヘルスケア機能の取捨選択などで、バッテリー長持ちをさらに伸ばせる

大事なのは、「常に低電力モードにしておく」ことではなく、「その日の過ごし方に合わせて省エネモードを選ぶ」ことだと思っています。がっつりワークアウトをする日、仕事で通知をしっかり受けたい日、旅行で充電環境が読めない日。それぞれのシーンで、低電力モードやワークアウト省電力モードをうまく組み合わせてみてください。

バッテリー持ちや充電挙動には個体差もありますし、OSアップデートで仕様が変わることもあります。正確な情報は公式サイトをご確認ください。また、発熱や異常なシャットダウンなど安全面が気になる場合や、バッテリーの劣化が不安な場合は、最終的な判断は専門家にご相談ください。無理に自己判断で分解したりせず、公式のサポートや正規サービスプロバイダをうまく頼るのが安心です。

この記事が、あなたのアップルウォッチ生活から「バッテリー不安」を少しでも減らすきっかけになればうれしいです。省エネモードとうまく付き合って、アップルウォッチをもっと長く、もっと気楽に楽しんでいきましょう。