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こんにちは。スマートウォッチ沼、運営者のtycです。
アップルウォッチでYouTube Musicを聴きたい、でもやり方や制限がよく分からない……そんなモヤっとした状態で検索してきたあなた向けにこの記事を書いています。
アップルウォッチのYouTube Musicアプリで何ができるのか、単体でのオフライン再生は本当にできるのか、iPhoneなしでも使えるのか、GPSモデルとセルラーモデルで違いがあるのか、Apple MusicやSpotifyとの違いはどうなのか、このあたりは特に気になるところかなと思います。さらに、変換ツールを使ってYouTube Musicの曲をMP3にしてアップルウォッチに入れる方法や、WatchTubeのようなアプリでYouTubeの音楽を楽しむやり方など、ネット上にはいろいろな情報があって「結局どこまでが現実的なの？」となりがちです。
この記事では、アップルウォッチでのYouTube Musicアプリの使い方から、iPhoneと連携したオンライン再生の仕組み、アップルウォッチ単体で音楽を聴くための現実的な選択肢、そして他の音楽サービスとの比較まで、スマートウォッチ沼の視点で分かりやすく整理していきます。ここを一度押さえておけば、「自分の使い方に一番合っているのはどのパターンか」がかなりハッキリするはずです。
記事のポイント
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アップルウォッチでYouTubeMusic入門
まずは、アップルウォッチでYouTube Musicを使うときの前提条件と、公式アプリで「できること・できないこと」を整理していきます。ここを押さえておくと、あとから機能の限界にガッカリせずに済むので、最初にしっかり確認しておきましょう。
YouTubeMusicアプリの対応条件
アップルウォッチでYouTube Musicアプリを使うには、いくつかの条件があります。ここを満たしていないと、そもそもアプリが表示されなかったり、うまく動かなかったりするので要チェックです。逆に言うと、この記事のポイントを一つずつクリアしていけば「アプリが見つからない」「うまくペアリングできない」といった、よくあるつまずきポイントはほぼ回避できます。
対応デバイスとOSバージョン
まず前提として、YouTube Musicアプリはある程度新しめの環境を想定して作られています。一般的には次のような条件を目安にするといいかなと思います。
- iPhone：iOSのアップデートが止まっていないモデル（ざっくり数年以内の機種）
- Apple Watch：Series 3以降が目安、watchOSもできるだけ最新にしておく
- iPhoneとApple Watchがペアリング済みで、「Watch」アプリから状態を確認できること
古いwatchOSだと、アプリ一覧にYouTube Music自体が出てこないケースもあります。特に、中古でアップルウォッチを手に入れた人は、最初にOSアップデートをかけておくとトラブルがぐっと減りますよ。
アカウントとアプリの前提
次に、アカウント周りの条件です。YouTube Musicを使うということは、当然ながらGoogleアカウントが必要になります。
- iPhoneにYouTube Musicアプリをインストールしている
- Googleアカウントでログイン済みである
- Premiumプランに加入している（アップルウォッチで快適に使う前提）
Premiumでなくてもアプリ自体は動きますが、再生方法の制限が多く、アップルウォッチで扱うにはなかなか窮屈です。無料のまま試して「なんとなくの操作感」をつかむのはアリですが、日常的に使うならPremium前提で考えた方がストレスは少ないかなと思います。
周辺機器と通信環境
音楽を聴くためには、アップルウォッチ、iPhone、イヤホンの3つがしっかり連携している必要があります。
- Bluetoothイヤホンやヘッドホンを1つ用意しておく
- iPhoneとイヤホン、アップルウォッチとイヤホンの両方で接続テストをしておく
- 自宅のWi-Fiやモバイル回線が安定しているかも確認しておく
特に最初のセットアップ時は、Wi-Fiが不安定だとアプリのインストールやログインに失敗しやすいです。「なんか進まないな…？」というときは、一度ルーターの近くに移動したり、通信状況を見直してみてください。
まとめると、YouTube Musicをアップルウォッチで使うための最低ラインは、「対応iPhone＋対応Apple Watch＋Premiumアカウント＋Bluetoothイヤホン」のセットです。この4点セットをまずは揃えたうえで、次のセクションで紹介するインストール手順に進むのが失敗しない流れですよ。
YouTube Musicアプリは、基本的にPremium会員向けの機能としてアップルウォッチ対応が用意されています。無料プランでもまったく使えないとは言い切れませんが、再生まわりの制限が大きく、アップルウォッチのアプリとしてはかなり窮屈です。仕様はアップデートで変わる可能性もあるので、正確な情報は必ず公式サイトやアプリストアの説明を確認してください。
対応モデルや対応OSバージョンは、アップデートのたびに変わる可能性があります。特に、watchOSのメジャーアップデート後は挙動が変わることもあるので、「最近動きが怪しいな」と感じたらバージョン情報も一度チェックしてみるといいですよ。
YouTubeMusicとアップルウォッチの使い方
前提条件を満たしていれば、あとはインストールと初期設定を済ませるだけです。流れはかなりシンプルで、普段からアップルウォッチのアプリを入れている人なら迷わないと思います。ただ、YouTube Musicアプリは少し独特なUIなので、最初にざっくりイメージを掴んでおくと「どこから操作すればいいの？」と迷いにくくなります。
インストールの基本手順
- iPhoneにYouTube Musicアプリをインストールしてログインする
- iPhoneの「Watch」アプリを開く
- 「利用可能なApp」の一覧からYouTube Musicを見つけてインストール
- アップルウォッチのホーム画面にYouTube Musicのアイコンが出てくる
この流れでアイコンが表示されればOKです。もし一覧にYouTube Musicが見つからない場合は、
- iPhone側のYouTube Musicアプリが最新か
- watchOSのバージョンが古くないか
- Apple IDや地域設定が特殊になっていないか
あたりを見直してみてください。地域によっては配信タイミングがズレることもあるので、そこも頭の片隅に置いておくといいかなと思います。
アップルウォッチ上の基本画面
アップルウォッチのYouTube Musicアプリを開くと、だいたい次のようなメニュー構成になっています。
- 再生中：今iPhoneで流している曲の情報とコントロール
- ライブラリ：お気に入りやプレイリストなどにアクセス
- おすすめ系の項目：よく聴く曲やミックスなど
ここで覚えておきたいのが、アップルウォッチ側で選んだ曲やプレイリストも、実際に再生しているのはiPhone側という点です。見た目は「ウォッチで選んで再生している」ように感じますが、裏側ではiPhoneのYouTube Musicアプリが動いています。
日常での使い方イメージ
具体的な使い方のイメージとしては、次のようなシーンが多いかなと思います。
- 通勤電車の中で、ポケットのiPhoneをいじらずに曲を飛ばしたい
- カバンにiPhoneを入れたまま、プレイリストを切り替えたい
- 家事をしながら、手元でボリュームだけ調整したい
こういうときに、アップルウォッチのYouTube Musicアプリを開いて、再生・一時停止・スキップ・プレイリスト選択をサクッとやる感じですね。「ちょっとだけ操作したい」ときにこそ真価を発揮してくれる使い方です。
アップルウォッチのコンプリケーション（文字盤の小さなショートカット）にYouTube Musicを置いておくと、手首からワンタップで再生画面を開けるのでかなり快適です。ワークアウト前にさっと音楽を流したいときにも役立ちますし、「いちいちアプリ一覧を開くのが面倒」というストレスもかなり減りますよ。
もちろん、YouTube Musicアプリを開かなくても、「再生中」アプリからコントロールすることもできますが、ライブラリの切り替えなど細かい操作をしたいなら、専用アプリからの操作の方が分かりやすいです。最初のうちはいろいろ触ってみて、「自分はこのパターンが一番ラクだな」というスタイルを見つけてみてください。
Premiumと無料版の違いと制限
YouTube Musicは、Premiumと無料版でできることが大きく違います。アップルウォッチで使う場合も、その差がもろに効いてきます。ここを曖昧なままにしておくと、「なんで再生できないの？」「広告が急に入ってきてストレス…」といった不満に直結しがちなので、一度整理しておくのがおすすめです。
Premiumだと広がること
- 広告なしで音楽を聴ける
- バックグラウンド再生やスリープ状態でも再生を続けられる
- iPhone側で楽曲をダウンロードしてオフライン再生できる
- スマホの画面を消しても、再生が止まらない
- YouTube動画側の「音楽」コンテンツもかなり柔軟に楽しめる
アップルウォッチ視点で見ると、Premiumだと「iPhone上のYouTube Musicが安定して動き続ける」ので、リモコンとしても扱いやすくなります。特に通勤・通学のように電波が不安定になりやすい環境では、事前にプレイリストをダウンロードしておけるだけで体感の快適さがかなり変わります。
無料版の現実と「できること」の範囲
一方で、無料版は次のような制限があります。
- 広告が定期的に挟まる
- シャッフル再生が基本で、好きな曲だけをピンポイント再生しづらい
- バックグラウンド再生に制限があるケースがある
- オフライン用のダウンロードができない
これらの制限はあくまで「YouTube Musicそのものの仕様」なので、アップルウォッチ側で頑張ってもどうにもなりません。ウォッチのアプリは、あくまでiPhone側のYouTube Musicアプリをミラー的に操作しているだけなので、無料版のルールをそのまま引き継ぐ形になります。
「アップルウォッチのYouTube Musicアプリが動かない」という相談の中には、実はPremiumに登録していなかったケースも少なくありません。課金を勧めたいわけではありませんが、無料版前提だと、アップルウォッチで安定して楽しむのはなかなかハードルが高いのは押さえておきたいところです。料金や機能は変わる可能性があるので、正確な情報は公式サイトのプラン説明を確認してください。
もし「まずは無料で試したい」ということであれば、アップルウォッチ連携は一旦置いておいて、スマホ単体での使い心地をチェックしてみるのも手です。そのうえで、「広告の頻度」「シャッフル制限」が自分の許容範囲かどうかを見てみてください。アップルウォッチまで組み合わせて本格的に使いたくなったタイミングでPremiumに切り替える、というステップも全然アリですよ。
Bluetoothイヤホン接続と音量調整
アップルウォッチ本体のスピーカーは通話向けの簡易的なものなので、YouTube Musicで音楽をしっかり聴きたいなら、基本的にBluetoothイヤホンやヘッドホンと組み合わせる前提になります。ここがうまく行っていないと、「音が出ない」「どっちから鳴っているか分からない」という小さなストレスが積み重なってしまうので、最初に快適な組み合わせを作っておくのがポイントです。
接続の流れ
- アップルウォッチの「設定」→「Bluetooth」を開く
- AirPodsやイヤホンをペアリングモードにする
- アップルウォッチの画面に表示されたデバイス名をタップして接続
一度つないでおけば、次回からは自動で接続されるので、YouTube Musicの再生を始めればすぐに音が流れます。iPhoneとアップルウォッチの両方に同じイヤホンが登録されている場合でも、基本的には「再生を始めたほう」に優先的につながるイメージです。
よくあるつまずきポイントと対処法
Bluetooth周りでよくあるのが、
- イヤホンはつながっているのに、音がiPhoneから出てしまう
- アップルウォッチで再生を始めたのに、イヤホンが反応しない
- 片耳だけ音が出ない、音が途切れがち
といったトラブルです。こういうときは、
- コントロールセンターから再生先（AirPlayアイコン）を確認する
- 一度Bluetoothをオフ→オンして再接続する
- イヤホン自体をリセットしてから再ペアリングする
など、基本的なリセットを試してみると改善するケースが多いです。特に複数のAppleデバイスを持っている人は、「どの端末がイヤホンを掴んでいるか」が分かりにくくなるので、再生中のデバイス名を意識しておくとトラブルを減らせますよ。
音量調整と耳のケア
音量調整は、デジタルクラウンを回すのが一番ラクです。音楽やポッドキャストの再生画面を開いた状態でクラウンを回すと、そのまま音量を細かくコントロールできます。デジタルクラウンの細かい使い方については、アップルウォッチのデジタルクラウンとは？操作や設定を徹底解説でも詳しくまとめています。
長時間のリスニングが多い人は、音量を上げすぎないことも大事です。騒がしい電車や道路環境だと、つい大きめにしがちですが、耳の負担もそれだけ増えます。一般的には「会話の声がギリギリ聞こえるくらい」を目安にしておくと、耳にも優しく、周りの音もある程度拾えるので安全面でもメリットがあります。
アップルウォッチを使うときは、「イヤホンの接続先」「音量」「周囲の音」の3つを意識しておくだけで、かなり快適度が変わってきます。特にランニングやサイクリング中は、片耳だけ装着しておくなど、周囲の安全も考えた使い方を意識していきたいところですね。
オンライン再生とリモコン操作の仕組み
ここが一番誤解されやすいポイントですが、現状のYouTube Musicアプリは、アップルウォッチ上で「単体でストリーミング再生するアプリ」ではなく、iPhone上のYouTube Musicを操るリモコン的な役割になっています。「セルラーモデルだからウォッチだけでストリーミングできるはず」と期待してしまう気持ち、めちゃくちゃ分かるんですが、今の仕様ではそこまでは対応していないのが現実です。
もう少し噛み砕くとこんな感じです。
- 実際に音源を読み込んでいるのはiPhone側
- アップルウォッチは「再生・停止・スキップ」などの操作信号を送っている
- iPhoneとのBluetooth接続範囲（目安として10メートル前後）が切れると操作できなくなる
- iPhoneの電源が切れたり、アプリが落ちたりすると、ウォッチ側も当然コントロール不能になる
Bluetooth接続範囲と遅延のイメージ
Bluetoothの実用範囲としては、仕様上は10メートル前後と言われますが、実際には「壁の有無」「人の多さ」「他の電波の混雑具合」でかなり変わります。満員電車の中や大型ショッピングモールのような場所だと、数メートル離れただけで不安定になることもあります。
また、完全ワイヤレスイヤホンを組み合わせると、「iPhone ⇔ アップルウォッチ ⇔ イヤホン」と電波が飛び交う構成になるので、どうしてもわずかな遅延が出やすいです。音楽を聴く分にはそこまで問題になりませんが、ゲームや動画の音声を気持ちよく楽しみたい場合は、iPhoneに直接イヤホンを繋いだほうがスムーズなことも多いですね。
「外に出たら急にYouTube Musicが動かなくなった」という場合、iPhoneとの距離や接続状態が崩れているケースがかなり多いです。ペアリングの安定距離については、アップルウォッチのペアリング距離はどこまで？正しい目安と対策も参考になると思います。
「オンライン再生が不安定」のときに見るポイント
オンライン再生が途切れやすいときは、YouTube Musicアプリ自体の問題というより、
- モバイル回線やWi-Fi回線が不安定
- iPhoneのストレージやメモリに余裕がない
- バックグラウンドで他の重いアプリが動いている
といった要因が重なっているケースも多いです。特に古めのiPhoneを使っている場合は、一度再起動したり、不要なアプリを削除したりするだけでも改善することがあります。
ウォッチ側でできることには限りがありますが、YouTube Musicアプリを一度終了して再起動したり、Bluetoothをオンオフしたりするのも効果的です。それでも改善しない場合は、いったんiPhone側のYouTube Musicアプリを開いて、直接操作しながら挙動を確認してみてください。「ウォッチのせいだと思っていたら、実はiPhone側の通信が詰まっていた」というパターンもよくあります。
この仕様のせいで、「アップルウォッチだけ持ってランニングに出たら音楽が止まった…」というシチュエーションが起きやすいので、単体利用を考えている人は次の章をじっくり読んでみてください。
アップルウォッチでYouTubeMusic活用術
ここからは、アップルウォッチ単体で音楽を楽しみたい人向けに、YouTube Musicを絡めた現実的な選択肢を整理していきます。公式アプリの限界、外部ツールを使うときのリスク、そしてApple MusicやSpotifyを含めたサービス選びの考え方まで、一気に見ていきましょう。「とにかくiPhoneから解放されたい！」という気持ちと、実際の仕様とのギャップをどう埋めるかがテーマです。
アップルウォッチ単体でのオフライン再生
結論からいうと、YouTube Music公式アプリだけではアップルウォッチ単体のオフライン再生はできません。Premiumに入っていても、「iPhoneにダウンロードしてオフライン再生」はできますが、「アップルウォッチに直接ダウンロード」はできない仕様です。ここを誤解していると、「Premiumなのになんでウォッチに曲が入らないの？」というモヤモヤが消えないままになってしまいます。
ただ、アップルウォッチ自体にはローカルの音楽を保存して再生する機能があります。Apple Musicやミュージックアプリのプレイリストを同期しておけば、iPhoneなしでランニングに出ても、アップルウォッチとイヤホンだけで音楽を楽しめます。この辺りはApple公式サポートの解説も分かりやすいので、一度目を通しておくとイメージが掴みやすいです。（出典：Apple公式サポート「Apple Watchにミュージックを追加する」）
Apple Musicを使ったオフライン再生
Apple Musicユーザーであれば、次のような流れでアップルウォッチ単体再生が実現できます。
- iPhoneのミュージックアプリでプレイリストを作る
- Apple Musicから好きなアルバムやプレイリストを追加する
- iPhoneの「Watch」アプリ → 「ミュージック」で同期したいプレイリストを選択
- アップルウォッチが充電中かつWi-Fi接続中のタイミングで同期が進む
- 同期完了後、アップルウォッチのミュージックアプリから再生
ここまでできれば、アップルウォッチ単体でのオフライン再生環境はほぼ完成です。あとは、ランニング前やジムに行く前に、イヤホンとウォッチの接続だけ確認しておけばOKですね。
ストレージとプレイリストのコツ
アップルウォッチのストレージは、iPhoneに比べるとかなり限られています。容量の大きいモデルでも、写真やアプリで使っていくと意外とすぐに埋まりがちです。
- 「ランニング用」「通勤用」などテーマ別にコンパクトなプレイリストを作る
- あまり聴かなくなったプレイリストは適宜外して、入れ替えを意識する
- ロスレスなど容量の大きすぎるフォーマットはウォッチには入れないようにする
この辺りを意識しておくと、「気づいたらストレージがパンパンで同期できない…」という事態を防ぎやすくなります。YouTube Musicの曲をどうにか持っていきたい気持ちはありつつも、「ウォッチに入れるのは本当に必要な曲だけ」に割り切るのが、現実的には一番ラクかなと思います。
「アップルウォッチだけで音楽を流したい」というゴールに対しては、アップルウォッチだけで音楽再生する完全設定と使い方ガイドで詳しく紹介している「ローカル音源＋プレイリスト同期」のパターンが、いまのところ一番安定して使える方法だと感じています。
YouTube Musicの曲をどうにかしてアップルウォッチに持っていきたい場合は、次の章で触れるような「変換ツールを使ってMP3などにする」流れになりますが、ここは利用規約と著作権の話が絡むので、慎重に考える必要があります。正確な情報は公式サイトをご確認ください。最終的な判断は専門家や公式サポートに相談してもらうのが安心です。
GPSとセルラーモデルでの再生差
「セルラーモデルならYouTube Musicをアップルウォッチ単体でストリーミングできるのでは？」と期待する人も多いのですが、現状の仕様だと、GPSモデルかセルラーモデルかでYouTube Musicの動きはほとんど変わりません。ここはけっこうガッカリポイントになりやすいところなので、先にしっかり押さえておきましょう。
GPSモデルでできること
GPSモデルのアップルウォッチは、iPhoneとのBluetooth接続が前提のモデルです。YouTube Musicに関しては、
- iPhone近くにある前提で、ウォッチから再生操作ができる
- iPhoneにダウンロードされた楽曲をオフライン再生できる（実際に再生しているのはiPhone）
- ローカルに保存したApple Musicやミュージックアプリのプレイリストを単体再生できる
といった使い方がメインになります。「家の中や職場で、iPhoneは机に置きっぱなし、操作は手首から」というイメージですね。
セルラーモデルで変わること・変わらないこと
セルラーモデルは、対応キャリアの通信プランを契約すると、アップルウォッチ単体でLTE接続ができるモデルです。そのため、
- Apple Musicなど、ウォッチ単体でストリーミング再生に対応しているサービスは、iPhoneなしで使える
- 電話やメッセージの送受信もウォッチだけで完結しやすくなる
- ランニング中に「ウォッチだけ持って出る」が現実的になる
といったメリットがあります。ただし、YouTube Musicに関しては、アプリの構造がそもそも「ウォッチ＝リモコン」なので、セルラーがあっても仕様が劇的に変わるわけではありません。
「セルラーを契約すればYouTube Musicも単体ストリーミングできる」と考えている場合は、ここは要注意ポイントです。現時点では、アップルウォッチ上でYouTube Musicを完結させるのは難しく、Apple MusicやSpotifyなど、ウォッチ対応が進んでいるサービスの方が恩恵を受けやすいです。
セルラーモデルは、通信プランの月額費用もかかってきます。YouTube Musicのためだけにセルラーを契約するのは、コスパ的にはあまりおすすめしにくいのが正直なところです。通話や通知をウォッチ単体で完結させたいニーズがあるかどうかも含めて、慎重に検討してもらえたらと思います。
アップルウォッチのモデル選びを音楽メインで考えるなら、「YouTube Musicをどうするか」だけでなく、「Apple MusicやSpotifyも含めてどう使い分けるか」までセットで考えた方が後悔しにくいです。「家ではYouTube Music、外ではApple Music」という組み合わせも全然アリなので、自分のライフスタイルに合わせて柔軟に組み立ててみてください。
YouTubeMusicの曲を同期する手順
ここからは少しテクニカルな話になりますが、YouTube Musicの曲をアップルウォッチ単体で聴きたいという前提に立つと、次のような流れになります。あくまで「仕組みとしてこういうことができる」というレベルの話なので、実際に行うかどうかは規約や法律を確認したうえで判断してくださいね。
ざっくりしたステップは次の通りです。
- YouTube Musicの曲をパソコンでMP3やAACなどの形式に保存する
- 保存した音源をiTunesやミュージックアプリに取り込む
- iPhoneとアップルウォッチをペアリングしておく
- iPhoneの「Watch」アプリからプレイリストをアップルウォッチに同期する
- 同期が終わったら、アップルウォッチ単体で音楽アプリから再生する
ファイル管理のポイント
変換して保存した音源は、フォルダ構成を少し意識しておくと後々ラクです。
- アーティスト名やアルバム名ごとにフォルダを分ける
- 「ランニング用」「作業用」など用途別フォルダを作る
- ファイル名の頭にトラック番号を付けておく（01_曲名 など）
こうしておくと、iTunesやミュージックアプリに取り込んだときにプレイリストを作りやすくなります。アップルウォッチに同期できるのは基本的に「プレイリスト単位」なので、プレイリスト設計まで見据えてファイル整理するのがおすすめです。
同期の待ち時間とコツ
アップルウォッチへの同期は、思ったより時間がかかることがあります。特に数百曲単位で同期しようとすると、平気で数十分〜1時間かかることもあるので、
- 寝る前に同期予約しておく
- 充電器につないだ状態で放置しておく
- Wi-Fi環境が安定している場所で実行する
といった工夫をしておくと快適です。最初に全部盛りで入れようとするより、まずは「30〜50曲くらいのプレイリスト」で試してみて、感覚を掴んでから増やしていくと失敗しにくいですよ。
このうち、一番グレーゾーンになりやすいのが「YouTube Musicの曲をパソコンに保存する」部分です。KeepMusicやNoteBurner、Ondesoftなどの変換ソフトが世の中にはたくさんありますが、多くはDRM回避や利用規約との兼ね合いが微妙なラインに乗ってきます。
変換ツールの利用可否は、各サービスの利用規約や著作権法によって変わります。ここで紹介した流れはあくまで一般的な仕組みの説明であり、実際に行うかどうかは必ずご自身で規約を確認したうえで判断してください。正確な情報は公式サイトをご確認ください。最終的な判断は専門家や公式サポートにも相談してもらえると安心です。
AppleMusicやSpotifyとの比較
最後に、アップルウォッチでの使い勝手という観点から、YouTube MusicとApple Music・Spotifyをざっくり比較しておきます。細かいプランや料金は頻繁に変わるので、ここでは「アップルウォッチでどう使えるか」に絞って整理します。「どのサービスが一番いいの？」という質問に対しては、正直なところ「あなたの使い方次第です」という答えになるのですが、傾向はつかめると思います。
| サービス | アップルウォッチ単体再生 | オフライン再生 | 音声操作 |
|---|---|---|---|
| YouTube Music | 公式アプリはリモコン中心 | iPhone側のみ（ウォッチは不可） | アップルウォッチのSiriと連携なし |
| Apple Music | 単体ストリーミング対応 | プレイリストをウォッチにダウンロード可能 | Siriで再生指示がしやすい |
| Spotify | Premiumなら単体再生に対応 | 一部プランでオフライン保存可能 | 音声操作は一部機能に限定 |
Apple Musicの強み
アップルウォッチとの相性だけを見ると、やはりApple Musicが一歩リードという印象です。
- ウォッチ単体でのストリーミング再生に正式対応している
- プレイリストのダウンロードが公式機能としてしっかり用意されている
- Siriとの連携が強力で、「このアーティストを流して」「〇〇プレイリストを再生」などがやりやすい
特に「ランニング中にウォッチだけで完結させたい」というニーズには、Apple Musicはほぼベストマッチと言っていいレベルです。iPhoneとの連携もスムーズなので、普段からApple製品を多く使っている人ほどメリットを感じやすいと思います。
Spotifyの強み
Spotifyも、Premiumプランならアップルウォッチ単体での再生やオフライン保存に対応してきていて、かなり使い勝手が良くなっています。
- Spotifyならではのプレイリスト文化やレコメンドが強い
- 他デバイスとのマルチデバイス連携（Spotify Connect）が優秀
- 無料プランでもある程度の機能を試せる
ただし、音声操作や細かい機能はApple Musicほどウォッチ最適化されていない部分もあるので、「アップルウォッチ最優先」というよりは「スマホやPCも含めて総合的にSpotifyが好き」という人向けの選択肢かなと感じています。
YouTube Musicをどう位置付けるか
YouTube Musicの強みは、「動画との連携」と「おすすめの精度」にあります。ミュージックビデオやライブ映像をよく見る人にとっては、他サービスにはない魅力がたくさんあります。
- PCやタブレットではYouTube Musicで深掘り
- アップルウォッチ単体で動かしたい部分はApple Musicやローカル音源に任せる
- サービスを一つに絞らず、シーンごとに使い分ける
といったスタイルにしてしまうのも、全然アリです。スマートウォッチ沼的には、「サービスを1つに縛るより、シーンに合わせて賢く使い分けた方がトータルの満足度は高くなりやすい」と感じています。
アップルウォッチとの相性だけを見ると、たしかにApple Musicが最有力ですが、「家ではYouTube Musicで動画も含めて楽しみ、外ではApple Musicでウォッチ単体再生」という組み合わせもかなり快適ですよ。
アップルウォッチでYouTubeMusic総まとめ
ここまで、アップルウォッチでYouTube Musicを使うときの前提条件から、iPhoneと連携したリモコン的な使い方、単体オフライン再生の現実、変換ソフトの是非、そしてApple MusicやSpotifyとの比較まで、一気に見てきました。情報量は多めでしたが、「自分にとって大事なのはどこか」を意識しながら読み進めてもらえていたらうれしいです。
改めてポイントをまとめると、
- アップルウォッチのYouTube Musicアプリは、現状はiPhoneのリモコン的な立ち位置がメイン
- アップルウォッチ単体でのオフライン再生は、Apple Musicやローカル音源同期が現実的
- 音楽メインでアップルウォッチを使うなら、YouTube Musicに加えてApple MusicやSpotifyも視野に入れておくと選択肢が広がる
アップルウォッチでYouTube Musicをどう活用するかは、あなたのライフスタイルや「どこまでを手首だけで完結させたいか」によってベストな答えが変わります。ランニングや通勤をとことん身軽にしたいなら、アップルウォッチ単体で動くサービスを軸にしつつ、自宅やPCではYouTube Musicでガッツリ掘る、といった組み合わせもいい感じですし、「基本はYouTube Musicだけど、ウォッチ用に最小限のApple Musicプレイリストを用意しておく」というハイブリッド構成もかなり現実的です。
この記事が、アップルウォッチとYouTube Musicの付き合い方を整理するヒントになればうれしいです。設定でつまずいたり、「このパターンどうすればいい？」という疑問が出てきたら、スマートウォッチ沼内の他の記事もあわせてチェックしてみてください。最適な答えは人それぞれですが、一緒にスマートウォッチ沼を楽しんでいきましょう。
