アップルウォッチのおやすみモード設定と通知の対策完全まとめ

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こんにちは。スマートウォッチ沼、運営者のtycです。

アップルウォッチのおやすみモードについて、通知がこない理由や設定方法、オンオフのやり方がよく分からなくてモヤモヤしていませんか。アップルウォッチのおやすみモードとは何か、基本の使い方や設定、アイコンの月マークの意味、アラームは鳴るのかどうか、睡眠モードとの違い、さらにシアターモードや消音モード、機内モードとの違いまで、一度ちゃんと整理しておきたいところですよね。

とくに、アップルウォッチで通知がこないときに、おやすみモードが原因なのか、それとも別の集中モードやiPhone側の設定なのか切り分けるのは意外とむずかしいです。おやすみモードの解除方法や、勝手にオンになる問題、iPhoneのおやすみモード連動をオフにしてアップルウォッチだけ同期しない方法なども、実際に質問されることがかなり多いポイントです。

この記事では、アップルウォッチおやすみモードのオンオフ操作から、通知が来ないときのチェックリスト、iPhoneとの連動設定、睡眠モードとの使い分け、シアターモードや消音モード、機内モードとの選び分けまで、あなたが実際の生活シーンで迷わず使えるレベルまでかみくだいて解説していきます。カジュアルに読みながら、一緒にアップルウォッチのおやすみモード周りを整えていきましょう。

記事のポイント

  • アップルウォッチのおやすみモードの基本仕様とできること
  • オンオフやスケジュール設定、iPhone連動の具体的な操作方法
  • 通知がこないときの原因切り分けとトラブル解決の手順
  • 睡眠モードやシアターモードなど他モードとの使い分けのコツ

アップルウォッチおやすみモード入門

まずはアップルウォッチのおやすみモードの正体から整理していきます。どんな通知が止まり、どこまで制限されるのか、そしてどうやってオンオフするのかを押さえておくと、あとでトラブルに遭遇したときも落ち着いて対処しやすくなります。ここが理解できているかどうかで、アップルウォッチとの付き合いやすさがかなり変わってくるはずです。

アップルウォッチのおやすみモードとは

アップルウォッチのおやすみモードとは

アップルウォッチのおやすみモードは、iPhone側でもおなじみの集中モードの一種で、睡眠中や会議中など「いまは通知を静かにしたい」タイミングで使うための機能です。名前だけ聞くと睡眠専用のように感じますが、実際には「一定時間、通知をまとめて静かにするフォーカス」というイメージのほうが近いです。

おやすみモードをオンにすると、基本的には以下のような挙動になります。

  • 着信音や通知音が鳴らなくなる
  • 振動(触覚通知)も止まるか、かなり制限される
  • 画面のポップアップ通知が抑えられ、文字盤が静かになる
  • 月マークのアイコンがアップルウォッチの画面上部に表示される

いわゆるサイレントやマナーモードと違うのは、「通知自体を見せないようにする」方向の制御が入ることです。消音モードは音だけを消しますが、おやすみモードはそもそも通知を前面に出さないので、集中したい時間に気が散りにくくなります。

ただし、通知が「届かなくなる」わけではないのもポイントです。あとからiPhoneやアップルウォッチの通知センターを開けば、届いていたはずの通知はちゃんと一覧できます。リアルタイムで邪魔されないようにしつつ、情報は後からまとめて確認できる、というバランスをとってくれている機能なんですよね。

おやすみモードが生きる具体的なシーン

イメージしやすいように、いくつか典型的なシーンを挙げてみます。

  • 夜にぐっすり寝たいときに、SNSやゲームアプリの通知を完全にシャットアウトしたい
  • オンライン会議中に、手首の振動で気が散るのを防ぎたい
  • 資格試験の勉強時間だけは、メッセージ通知を止めて集中したい
  • 病院の待合や電車内など、静かな環境でマナーを守りたい

こういった場面で、おやすみモードをうまく組み合わせてあげると、「通知にコントロールされる生活」から「自分で通知をコントロールする生活」に一歩近づきます。ここがアップルウォッチを使ううえで、かなり大きな分かれ目かなと思っています。

ここだけ覚えておけばOKなポイント

  • おやすみモードは「マナーモード+通知の表示制限」のようなイメージ
  • 通知は届いているけれど、その場では見せないようにしてくれる
  • あとから通知センターで一括チェックできるので情報は失われない

もちろん、これは一般的な仕様のイメージで、細かい挙動はOSのバージョンやあなたの設定内容で変わる可能性があります。正確な情報は必ず公式サイトや最新のマニュアルもあわせて確認しておいてください。

おやすみモード設定と使い方

おやすみモード設定と使い方

おやすみモードは、オンオフするだけの単純なスイッチではなく、設定しだいでかなり細かくカスタマイズできます。ここを軽く触っておくだけでも、使い勝手が一気に変わりますよ。「とりあえずオンにしているだけ」という状態から一歩進んで、自分の生活にフィットさせていきましょう。

通知を許可する相手とアプリを決める

まず押さえておきたいのが、誰からの通知を通すかどのアプリだけ通知を許可するかです。たとえばこんな設定ができます。

  • 家族と職場の緊急連絡先だけ通話を許可
  • LINEは完全にオフ、電話だけオン
  • カレンダーの予定だけは通知を残す

「全部オフにすると逆に不安」という人は、最小限の連絡手段だけ許可する設定にしておくと安心です。たとえば、連絡先アプリで「よく使う項目」に登録している人だけ通知を通すようにしたり、特定のグループ(家族・仕事など)で分けておくと管理もしやすくなります。

許可するアプリも、最初はかなり絞り込んでおくのがおすすめです。メールやメッセンジャーアプリを全部許可してしまうと、「結局いつもと変わらないじゃん…」となりがちなので、

  • 電話・メッセージ系はごく一部だけ
  • カレンダーやリマインダーなどの予定系
  • タスク管理アプリなど、自分で選んだほんの数個

くらいに抑えたほうが、フォーカスとしてのメリハリがはっきり出ます。

時間・場所・アプリで自動オンにする

もう一つのポイントが、自動でおやすみモードをオンにする仕組みです。典型的なのは次のようなパターンですね。

  • 毎日23時〜7時までは自動でおやすみモード
  • 自宅や寝室にいるときだけおやすみモード
  • 特定のカレンダー予定(会議)中だけオンにする

この「自動オン」の設定は、iPhoneの設定アプリ → 集中モード → おやすみから行うのが基本です。そこで「スケジュールを追加」や「オートメーションを追加」といった項目を使うと、時間・場所・アプリ単位でスマートにオンオフを切り替えられます。

たとえば、在宅ワークが多い人なら「平日10〜18時は仕事モード、23〜7時はおやすみモード」といった組み合わせもアリですし、シフト勤務の人なら曜日別に睡眠時間帯を変えることもできます。「毎日手動でオンにするのが面倒で続かなかった」という人は、このスケジュール機能を使うと一気に楽になりますよ。

よくあるおやすみモードの設定パターン

  • 23:30〜7:00だけおやすみモード+家族だけ通知許可
  • 就寝時間帯は睡眠モード、それ以外の静かな時間はおやすみモード
  • 平日は仕事モードとおやすみモードを時間帯で切り替え、休日は手動オン

最初から完璧を目指さず、「まずは一つだけ時間帯を決めて試してみる」くらいのスタンスで十分です。

ポイント

  • おやすみモードは「誰から・どのアプリからの通知を許可するか」を細かくカスタムできる
  • 時間・場所・予定に応じて自動でオンにできるので、一度仕込むと手動操作が減る
  • 通知の挙動が不安なら、最初は短時間だけ試して感覚をつかむのがおすすめ

おやすみモードオンオフの手順

おやすみモードオンオフの手順

ここからは、実際におやすみモードをオンオフする具体的な操作手順をまとめておきます。「いまだけ静かにしたい」「もう解除したい」といった瞬間に、サッと操作できるようにしておきましょう。手の動きが慣れてくると、無意識レベルで使いこなせるようになります。

アップルウォッチから素早くオンにする

一番よく使うのは、アップルウォッチ単体でオンにする方法です。

  1. サイドボタンを押してコントロールセンターを開く
  2. 月マークの集中モードアイコンをタップする
  3. 表示されるリストから「おやすみ」を選ぶ
  4. 「オン」「1時間オン」「ここを出発するまで」など必要なオプションを選ぶ

これで画面上部に月マークが出れば、おやすみモードが有効になっています。慣れてくると、片手でさっとスワイプしてサイドボタンを押し、ほとんどノールックで切り替えられるようになりますよ。

オンにするときに選べる主なオプション例

オプション 意味
オン 手動でオフにするまでおやすみモード維持
1時間オン 1時間だけおやすみモードを維持
明日の朝まで 翌朝の一定時刻(目安として7時など)まで有効
ここを出発するまで 今いる場所から離れるまで有効
予定終了時まで 進行中のカレンダーイベントが終わるまで有効

こうした「一時的なオン」の挙動は、Appleが公開している集中モードの解説とも共通する考え方になっています(出典:Apple公式サポート「Turn a Focus on or off」)。

iPhoneからオンオフするメリット

アップルウォッチから直接オンオフできるとはいえ、集中モードの細かい管理はiPhoneから行うほうが分かりやすいです。大きな画面で一覧できるので、「いまどのモードがオンになっているか」「どんなスケジュールが組まれているか」を把握しやすいんですよね。

iPhone側の基本的な操作は、

  • 画面右上から下にスワイプしてコントロールセンターを開く
  • 集中モードアイコンをタップして、おやすみを選ぶ/解除する
  • もしくは「設定 → 集中モード → おやすみ」から詳細を編集する

という流れです。iPhoneでオンにしたおやすみモードは、設定しだいでアップルウォッチにもそのまま反映されます(この「デバイス間で共有」の話は後半でくわしく整理します)。

オフにする・解除できないときの基本

解除したいときは、オンにしたときと同じようにコントロールセンターから月マークをタップしてオフを選びます。それでもおやすみモードが解除できないと感じるときは、次のようなケースが多いです。

  • 「おやすみ」ではなく「睡眠」など別の集中モードが動いている
  • スケジュール設定で自動オンが繰り返し有効になっている
  • iPhone側の集中モードがアップルウォッチに連動している

とくに多いのが「睡眠モードが裏で動いていて、解除してもすぐ戻ってしまう」パターンです。睡眠スケジュールを組んでいる人は、ヘルスケアアプリ側の設定も合わせて見直してみてください。このあと「おやすみモード同期しない対策」のパートで、もう少し踏み込んだ対処法も解説します。

おやすみモードでもアラームは鳴る

おやすみモードでもアラームは鳴る

おやすみモードで一番気になるのが、「目覚ましのアラームはちゃんと鳴るのか」という点だと思います。結論からいうと、一般的な仕様としては、おやすみモード中でもアラームは鳴る設計になっています。

理由はシンプルで、睡眠中に通知は切りたいけれど、目覚ましまで止まってしまうとさすがに困るからです。実際、多くのユーザーは「就寝前におやすみモードをオンにして、アップルウォッチのアラームだけは鳴らす」という使い方をしています。

実際の鳴り方とチェックポイント

おやすみモード中のアラームは、通常どおり音+触覚(バイブレーション)で鳴ることが多いです。ただし、あなたの環境によっては、

  • 音量をかなり絞っている
  • 触覚を「弱い」にしている
  • 睡眠中は腕を布団の下に入れていて振動に気づきにくい

といった要素が重なり、「鳴っているのに気づかなかった」というパターンもあります。心配な場合は、休みの日の昼間など安全なタイミングで、おやすみモードをオンにした状態でテストしてみるのがおすすめです。

注意しておきたいポイント

  • アラームアプリをサードパーティ製に変えている場合は挙動が異なる可能性がある
  • ボリュームや触覚(バイブ)の設定を極端に弱くしていると「鳴っているのに気づかない」こともある
  • OSアップデートや不具合で挙動が変わる可能性もゼロではない

正確な仕様や最新の挙動については、必ずApple公式の情報も確認しておくことをおすすめします。

安心して使うためのアラーム運用のコツ

個人的にやっている工夫としては、

  • 起きたい時間の5〜10分前にもアラームを1本セットしておく(保険)
  • 最初のアラームはアップルウォッチ、念のためiPhone側にも少し遅らせたアラームをセット
  • 大事な日の前は、寝る前におやすみモード+アラームの組み合わせを再確認する

といったところです。とくに仕事の重要なプレゼンや試験の日などは、「大丈夫だろう」ではなく「念のため二重にしておく」くらいでちょうどいいと思います。

また、睡眠の質や体調に不安がある場合は、スマートウォッチやアラームの設定だけに頼らず、医療機関や専門家にも相談しながらトータルで整えていくことが大切です。この記事の内容はあくまで一般的な目安なので、健康に関わる部分は無理をせず、心配な点があれば早めに専門家に相談してください。

アップルウォッチ通知こない原因

「アップルウォッチで通知がこない」という相談を聞くと、かなりの割合でおやすみモードや他の集中モードが関係しています。ここでは、おやすみモード起因で通知が来ないときのチェックポイントをまとめます。順番に見ていくと、どこで詰まっているのかが見えやすくなりますよ。

まず確認したいモードまわり

通知がこないときは、次の順番でモードをざっと確認してみてください。

  • アップルウォッチの画面上部に月マークが出ていないか(おやすみモード)
  • ベッドアイコンや他の集中モードアイコンが出ていないか(睡眠・仕事など)
  • ベルに斜線のアイコンが出ていないか(消音モード)
  • マスクアイコンが出ていないか(シアターモード)
  • 飛行機アイコンが出ていないか(機内モード)

どれか一つでもオンになっていると、通知の出方が大きく変わります。とくに、集中モードとおやすみモードの存在を忘れていて、ずっと通知こない状態が続いていたというケースは本当に多いです。「いつからか通知が来ない気がする」という場合は、まずここを疑ってみてください。

アプリ固有の問題もあわせてチェック

LINEやメールなど、特定のアプリの通知だけがおかしい場合は、アプリ側の通知設定も見直してみましょう。

  • iPhoneの「設定 > 通知 > 対象アプリ」で通知が許可されているか
  • バナー・サウンド・バッジがオンになっているか
  • Watchアプリの通知設定で「iPhoneをミラー」が有効か
  • 集中モード設定で、そのアプリが通知許可リストに入っているか

とくに「iPhoneでは鳴っているのにアップルウォッチだけ沈黙」というときは、Watchアプリ側の設定でミラー通知がオフになっていたり、集中モードの許可リストからこぼれていたりするケースが多いです。

通知がこないときのざっくり手順

  1. アップルウォッチ側のモード(おやすみ・睡眠・シアター・消音・機内)を確認
  2. iPhone側の集中モードがオンになっていないかチェック
  3. アプリ側の通知設定とWatchアプリの通知ミラー設定を確認
  4. それでもダメなら、再起動やOSアップデート、ペアリングのやり直しも検討

LINE通知まわりをもう少し掘り下げたい場合は、僕が書いているアップルウォッチのLINE通知不具合と対策まとめも参考になると思います。

それでも解決しないときは

モードや通知設定を見直しても改善しない場合、OSやアプリの不具合が絡んでいる可能性もあります。その場合は、

  • iOSとwatchOSを最新バージョンにアップデートする
  • iPhoneとアップルウォッチの両方を再起動する
  • 最終手段としてペアリングの解除→再ペアリングを試す

といった順番で対応してみてください。それでも状況が変わらないときは、Appleサポートへの相談も視野に入れておくと安心です。

アップルウォッチおやすみモード活用術

ここからは、おやすみモードをもっと実践的に使いこなすための工夫をまとめていきます。iPhoneとの連動や睡眠モードとの違い、シアターモードや消音モードとの使い分けなど、「知っているとトラブルが減るポイント」を中心に見ていきましょう。ちょっとした設定の違いで、使い心地がガラッと変わるはずです。

iPhone連動とおやすみモード

iPhone連動とおやすみモード

アップルウォッチのおやすみモードは、iPhone側の集中モードと深く連動しています。iPhoneでおやすみモードをオンにすると、アップルウォッチも自動でおやすみになる、という動きに見覚えがある人も多いはずです。

この連動を制御しているのが、iPhoneの「設定 > 集中モード」にある「デバイス間で共有」という項目です。ここがオンになっていると、同じApple IDでサインインしているiPhone・アップルウォッチ・iPad・Macなど、複数デバイスで同じ集中モードが共有されます。

こんなときに便利

  • 就寝時はiPhoneもアップルウォッチもまとめておやすみモードにしたい
  • 会議中は全部のデバイスを一括で静かにしたい
  • 仕事モード中は、どのデバイスでも同じ通知ルールに統一したい

逆に、「iPhoneだけおやすみモードにして、通知はアップルウォッチで受けたい」といったパターンもあります。たとえば、夜はiPhoneを別の部屋で充電しつつ、手首のアップルウォッチだけで最低限の通知を受け取りたい、というケースですね。この場合は、「デバイス間で共有」をオフにしたうえで、アップルウォッチ側のモード(消音モードやシアターモード)を組み合わせていくイメージになります。

集中モード全体の考え方や通知の設計についてもう少し広く知りたい場合は、アップルウォッチを使いこなす方法総まとめもあわせてチェックすると、全体像がつかみやすくなるはずです。

おやすみモード同期しない対策

おやすみモード同期しない対策

「iPhoneだけおやすみモードにしたい」「アップルウォッチだけ静かにして、iPhoneはそのまま使いたい」など、デバイスごとに通知ルールを変えたいケースも多いと思います。その場合の考え方と、現実的な落としどころを整理しておきましょう。

デバイス間で共有をオフにする

まずは王道のやり方です。

  1. iPhoneの「設定 > 集中モード」を開く
  2. 画面下部付近の「デバイス間で共有」をオフにする

これで、iPhone側でおやすみモードをオンにしても、他のデバイスには自動で波及しなくなります。逆にアップルウォッチ側でおやすみモードをオンにしても、iPhoneは通常どおり動きます。

実際には「仕事中はiPhoneだけおやすみモードにして、アップルウォッチは通知を受けたい」といった使い方もありますし、「家ではアップルウォッチだけ通知、外出中は両方通知」といったパターンもあります。ライフスタイルに合わせて、「どの時間帯・どの場所でどのデバイスに通知させたいか」を一度紙に書き出してみると、整理しやすくなりますよ。

現実的な運用のコツ

とはいえ、すべての集中モードで完全に同期を切ると、それはそれで管理が大変になりがちです。個人的には、次のような運用をおすすめしています。

  • 睡眠モードはデバイス間共有オン(全部静かにしたい)
  • 仕事モードやパーソナルモードは、必要に応じて共有オンオフを切り替える
  • 「アップルウォッチだけ静かにしたいとき」は、消音モードやシアターモードと組み合わせる

たとえば、寝る前に「睡眠モード+おやすみモード」をフルで共有しておけば、iPhoneもMacもまとめて静かになります。一方、日中は「iPhoneは仕事モードで通知を絞りつつ、アップルウォッチは消音モードだけオンにして振動だけ受け取る」といった使い方もできます。

集中モード周りは、OSのアップデートなどで挙動や表示が変わることがあります。ここで紹介している内容はあくまで一般的な目安なので、正確な情報は公式サイトで最新の仕様を確認し、最終的な判断は必要に応じて専門家やサポート窓口にも相談するようにしてください。

睡眠モードとの違いと使い分け

睡眠モードとの違いと使い分け

アップルウォッチを睡眠記録に使っている人は、「おやすみモード」と「睡眠モード(睡眠集中モード)」がごっちゃになりやすいです。ここを整理しておくと、夜間の挙動に対するモヤモヤがかなり減ります。名前もアイコンも似ているので混乱しやすいですが、役割はけっこう違います。

睡眠モードは睡眠記録とセットの設計

睡眠モードは、ヘルスケアアプリの睡眠スケジュールと連動して動く集中モードです。大きな特徴は次のとおりです。

  • 就寝時刻と起床時刻にあわせて自動でオンオフする
  • 睡眠用のシンプルな画面(Sleep Screen)に切り替わる
  • 睡眠ステージや心拍のデータを自動で記録する前提のモード

つまり、睡眠の質を高めつつデータも取りたい人向けの「トラッキング付きおやすみモード」のようなイメージです。睡眠モードを有効にしておくことで、睡眠時間だけでなく、レム睡眠・深い睡眠・コア睡眠などのバランスも視覚的にチェックできます。

おやすみモードはもっと汎用的

一方、おやすみモードは睡眠に限らず、会議、映画館、勉強時間など「静かにしておきたいシーン全般」で使えます。画面表示も通常の文字盤のままなので、睡眠モードのようにガッツリと睡眠専用の画面に変わることはありません。

ざっくり比較

項目 おやすみモード 睡眠モード
主な目的 通知・着信を静かにする 睡眠環境を整え記録する
画面表示 通常の文字盤のまま 睡眠用のシンプルな画面
オンオフ 手動や簡単なスケジュール 睡眠スケジュールと連動
データ記録 睡眠記録とは直接は連動しない 睡眠ステージや心拍を記録

睡眠トラッキングをしっかり活用したいなら睡眠モード、単純に静かにしたいだけならおやすみモード、という使い分けが基本になります。睡眠トラッキングそのものを深掘りしたい人は、睡眠時のスマートウォッチ運用について整理しているスマートウォッチを寝るときに使うべき理由と快適な活用法も読んでもらえるとイメージしやすいと思います。

なお、睡眠の質や不眠などに悩んでいる場合は、スマートウォッチの記録だけで自己判断しすぎるのは少し危険です。データはあくまで参考材料として使いながら、気になる症状があるときは医療機関や専門家に相談するのが安心です。

シアター消音機内とおやすみ比較

アップルウォッチには、おやすみモード以外にも通知や表示を制御するモードがいくつかあります。シアターモード・消音モード・機内モードとの違いをざっくり押さえておくと、シーン別の使い分けがかなり楽になります。「とりあえず全部オンにしてしまう」とかえって混乱するので、役割を分けて覚えておきましょう。

各モードの役割比較

モード 主な目的 通知の扱い 画面の扱い 想定シーン
おやすみモード 通知・着信を静かにする 音・振動・ポップアップを抑える 基本は通常通り点灯 睡眠中、会議中、勉強中
睡眠モード 睡眠環境と記録の最適化 必要最小限だけ許可 暗くシンプルな睡眠用画面 就寝時全般
シアターモード 画面の不要な点灯を防ぐ 音はオフ、振動は基本有効 手首を上げても点灯しにくい 映画館、暗い会場、寝かしつけ
消音モード 音だけ消したい 音はオフ、振動はオン 通知は通常通り表示 電車内、オフィス、静かなカフェ
機内モード 通信を完全に切る そもそも通信が飛んでこない 表示は通常通り 飛行機、プール、更衣室など

たとえば、映画館や寝室で「画面の光だけどうにかしたい」という場合はおやすみモードよりもシアターモードのほうが向いていることが多いです。一方で、通知そのものを完全に抑えたいならおやすみモードや睡眠モードの出番になります。

電車やカフェでは、そこまで厳密に通知を切る必要はないけれど、音だけはマナー的にNG、というシーンが多いと思います。そんなときは、消音モード+必要ならおやすみモードという組み合わせが便利です。触覚通知だけで情報を受け取る運用に慣れてくると、「他人に迷惑をかけず、自分だけ分かる通知」が実現できます。

また、公共の場やプールなどでは、プライバシーやマナーの観点から機内モードとおやすみモードをセットでオンにしておく運用も有効です。このあたりはマナーや安全にも関わる部分なので、正確なルールや禁止事項は施設ごとの案内や専門家の見解も必ず確認し、最終的な判断は自己責任で行ってください

アップルウォッチおやすみモード総まとめ

ここまで、アップルウォッチおやすみモードの基本から、iPhone連動、睡眠モードとの違い、シアターモード・消音モード・機内モードとの比較まで、一気に見てきました。最後に、アップルウォッチおやすみモードを快適に使いこなすためのポイントをざっくりおさらいしておきます。

  • おやすみモードは単なるマナーモードではなく、「通知を見せない」方向の集中モード
  • 誰から・どのアプリからの通知を許可するかを細かく調整できる
  • オンオフはコントロールセンターからの操作に慣れておくとラク
  • 一般的にはおやすみモード中でもアラームは鳴る設計だが、自分の環境でのテストは必須
  • 通知がこないときは、まずモードの状態と集中モード、アプリ側の通知設定を確認する
  • 睡眠モードは睡眠記録と連動する別モードなので、「静かにしたいだけ」ならおやすみモードで十分なことも多い
  • シアターモード・消音モード・機内モードと組み合わせると、シーン別にかなり細かい使い分けができる

アップルウォッチのおやすみモードは、きちんと設計してあげるだけで「夜中にどうでもいい通知で起こされる」「会議中にピコンと鳴って冷や汗をかく」といったストレスをかなり減らせます。一方で、設定項目が多いぶん、「よく分からないまま使っていて通知がこない」といったトラブルも起きがちです。

この記事の内容はあくまで一般的な目安です。実際の挙動はOSバージョンや個別の設定、アプリによって変わることがありますので、正確な情報は公式サイトや最新のマニュアルを必ず確認し、最終的な判断は必要に応じて専門家や公式サポートに相談しながら行ってください。そのうえで、自分のライフスタイルに合う形でおやすみモードをチューニングしていけば、アップルウォッチは今よりもっと頼れる相棒になってくれるはずです。